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【2026年最新】鹿児島県のDX補助金完全ガイド|鹿児島市・霧島・薩摩川内の農業・畜産・観光DX 7制度

【2026年最新】鹿児島県のDX補助金完全ガイド|鹿児島市・霧島・薩摩川内の農業・畜産・観光DX 7制度

この記事の結論

鹿児島県のDX補助金7制度を業種別に解説。かごしまDX補助金(上限400万円・補助率2/3)・食品製造業向け省力化補助金(上限1000万円)・鹿児島市ICT化補助金等を網羅。農業・畜産・観光業の活用事例も紹介。

鹿児島県でDX補助金を探している中小企業の担当者から、こんな声をよく聞きます。「農業・畜産・観光が主力産業なのに、自社に使える補助金がどれか分からない」「県の補助金と市の補助金を組み合わせると最大でいくらになるのか」。本記事では、2026年度に申請受付中・受付予定の7制度を、鹿児島市・霧島市・薩摩川内市・指宿・出水・南九州市の業種別に整理して解説します。

実際に複数制度を組み合わせた支援を行ってきた経験から言うと、鹿児島は「県独自の業種特化型補助金」が充実しており、食品製造・宿泊観光・サービス業それぞれに専用制度があります。国のIT導入補助金人材開発支援助成金と組み合わせると、実質負担をかなり圧縮できます。

制度名 補助率 上限額 主な対象業種 公募状況 所管
かごしま中小企業DX推進事業費補助金 2/3以内 400万円 県内全業種 1次: 〜6/19、2次: 7/17〜8/19 鹿児島県
サービス業生産性向上支援事業費補助金 2/3以内 300万円(中堅600万円) 卸小売・飲食・宿泊・サービス 1次: 〜6/12、2次: 7/6〜8/7 鹿児島県
食品関連製造業生産工程自動化・省力化等支援事業 2/3以内 1,000万円 食品製造業 〜5/29(予算充足で早期終了の場合あり) 鹿児島県
鹿児島市中小企業等生産性向上支援事業(ICT化) 1/2以内 50万円(ハード上限10万円) 鹿児島市内全業種 1次: 〜9/30、2次: 10/1〜12/25 鹿児島市
鹿児島市デジタルスマートシティ推進事業補助金 3/4以内 300万円(PoC: 150万円) 協議会会員企業・団体 随時(要事前相談) 鹿児島市
デジタル化・AI導入補助金(国: 旧IT導入補助金) 1/2〜4/5 最大450万円 全業種(IT導入支援事業者経由) 2026年度公募中 経済産業省
人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース) 最大75%(中小企業) 〜50万円/コース+賃金助成 全業種(AI・DX研修) 常時受付(2026年度が最終年度の見込み) 厚生労働省

複数制度の併用については後述しますが、「かごしま中小企業DX推進事業費補助金 + デジタル化・AI導入補助金」のように同一経費の二重計上でなければ組み合わせが可能です。

各制度の詳細な選び方・申請戦略は、AI導入に使える補助金5選 徹底比較もあわせて参考にしてください。

事例から見える鹿児島型DX補助金活用パターン

鹿児島県の産業構造は「農業・畜産・食品製造・観光」が核になっています。この地域特性を踏まえ、業種別に典型的な活用パターンを整理しました。

農業・畜産DX(出水市・南九州市・薩摩川内市)

事例区分: 想定シナリオ
以下は100社以上のAI導入支援実績をもとに構成した、鹿児島県農業・畜産業の典型的な活用シナリオです。

出水市は九州最大のツル飛来地として知られる一方、県内有数の肉用牛・豚の産地でもあります。畜産農家がAI体重推定・疾病検知システムを導入した場合の典型的な補助活用パターンです。

なぜ「かごしま中小企業DX推進事業費補助金」を選んだか

畜産DXで最も費用がかかるのは、カメラ・センサー類と管理ソフトウェアのセットです。機械装置等購入費とソフトウェア購入費の両方が対象経費に含まれるため、補助上限400万円・補助率2/3という本制度が最適です。IT導入補助金はソフトウェア主体でハード比率が高いと不採択リスクがあります。

申請で工夫したこと

事業計画書には「現状の体重測定作業に月○時間を要している」という数字から入り、AI体重推定導入後の削減見込み時間を算出しました。認定経営革新等支援機関(地元の税理士)と共同で計画書を作成することが申請要件のため、早めに支援機関を確保することが重要です。

この業種での対象経費の考え方

  • AIカメラ・センサー機器:機械装置等購入費として計上
  • クラウド型牛群管理ソフト:ソフトウェア等購入費として計上
  • システム導入にかかる専門家の招へい費:専門家招へい経費として計上
  • 社内担当者向け操作研修費:研修費として計上(上限あり)

食品製造業DX(薩摩川内市・鹿児島市近郊)

事例区分: 想定シナリオ
以下は食品製造業向けの典型的なAI検品・省力化システム導入シナリオです。

薩摩川内市は九州電力川内原子力発電所のある製造業集積地です。食品関連製造業(水産加工・畜産加工)の事業者が生産工程のAI化を図る場合、専用の県補助金が使えます。

食品関連製造業専用補助金の使い方

「食品関連製造業生産工程自動化・省力化等支援事業」は補助率2/3・上限1,000万円と、7制度の中で最も上限が高い制度です。2026年度の募集は既に5月29日で締め切られています(参照日:2026年6月4日)。次年度公募の情報は鹿児島県食品関連製造業支援事業公式サイト(pref.kagoshima.lg.jp)で確認してください。

対象となる主な設備投資例:

  1. AI画像認識による自動検品システム(カメラ+AI処理装置+ソフト)
  2. 生産ライン上の異物検知センサーと管理ソフト
  3. 在庫・物流プロセスの見える化システム
  4. 品質管理データの自動記録・分析システム
  5. エネルギー使用量削減のための製造プロセス最適化ソフト

申請要件として、「3年程度の事業計画で付加価値額または労働生産性を年率平均3%以上増加させること」が求められます。AI検品システムの導入であれば、不良品流出削減→返品コスト削減→付加価値向上という計算式で説明できます。

かごしま中小企業DX推進事業費補助金との違い

食品製造業専用制度は上限1,000万円と高い一方、今年度の受付は終了しています。かごしま中小企業DX推進事業費補助金(上限400万円・補助率2/3)は2次募集が7月〜8月に予定されており、設備投資規模が小さい場合や次年度を待てない場合はこちらが有効です。

観光・宿泊業DX(霧島市・指宿市)

事例区分: 想定シナリオ
以下は霧島市・指宿市の観光・温泉宿泊業の典型的なDX支援活用シナリオです。

霧島市は霧島神宮・霧島温泉郷を擁する鹿児島県内屈指の観光地です。指宿市は砂むし温泉で全国的な知名度を持ちます。いずれも宿泊業・飲食業・観光関連サービス業が多く、「サービス業生産性向上支援事業費補助金」の主要な活用先となっています。

宿泊業での具体的なDX活用例

補助対象となる経費例(サービス業生産性向上支援事業費補助金・補助率2/3・上限300万円):

  • AIチャットボットによる24時間予約対応・問い合わせ自動応答システム
  • フロント業務の無人化・セルフチェックインシステム
  • 多言語翻訳AIを活用した外国人観光客向け案内システム
  • 予約管理・収益管理(レベニューマネジメント)システムの導入
  • SNS自動投稿・口コミ分析AIツール

申請のポイント

この制度の申請で重要なのは「人手不足対応」の文脈です。宿泊業・飲食業は構造的な人手不足に直面しており、AIによる業務自動化がそのまま「物価高騰・人手不足等の厳しい経営環境への対応」という制度趣旨に合致します。事業計画書では「繁忙期の夜間フロント対応を2名→0名にする」「多言語対応コストを月○円削減する」など、具体的な数値目標を書くことが重要です。

国の制度との組み合わせ

観光業の場合、サービス業生産性向上支援事業費補助金(宿泊・飲食向け)で設備・ソフト導入を補助し、人材開発支援助成金で社員向けデジタル研修の費用を補助するという組み合わせが有効です。同一経費に二重計上しなければ、双方の補助を受けられます。

茶業・農業DX(南九州市)

事例区分: 想定シナリオ
以下は南九州市の茶業・農業分野の典型的なDX活用シナリオです。

南九州市は全国有数のお茶の産地(知覧茶)です。茶の生産・加工・販売に関わる農業法人・食品加工業者は、「食品関連製造業生産工程自動化・省力化等支援事業」や「かごしま中小企業DX推進事業費補助金」の対象になります。

知覧茶の場合、品質管理のデジタル化(茶葉の等級判別AIシステム)や、販路拡大のためのECシステム構築(かごしまDXの対象経費に含まれる可能性あり)、農薬使用量の最適化AIなどが候補となります。農業者が中小企業として法人化している場合が補助対象の主な前提ですので、法人格の有無を事前に確認することが必要です。

業種別 補助金選定フローチャート

鹿児島県内の事業者が「どの制度を使うべきか」を判断するための7ステップです。

  1. 業種を確認する:食品製造業なら専用制度(食品製造業支援事業)を最優先に検討。卸小売・飲食・宿泊・サービスならサービス業生産性向上支援事業費補助金を並行検討する
  2. 投資規模を確認する:50万円以下の小規模導入は鹿児島市の市独自制度(ICT化補助)も選択肢。数百万円規模はかごしまDX推進事業費補助金(上限400万円・補助率2/3)。1,000万円級は食品製造業専用制度を狙う
  3. 所在地を確認する:鹿児島市内の事業者は市独自制度も使える。市外の事業者は県の制度と国の制度の組み合わせを検討する
  4. 研修費用の有無を確認する:DX推進のためにAI・IT研修を実施するなら人材開発支援助成金(最大75%)を並行申請する
  5. GビズIDを取得する:国の制度(デジタル化・AI導入補助金等)を使う場合は必須。法人は印鑑証明書が必要で取得に1〜2週間かかる。今すぐ申請を始めること
  6. 認定経営革新等支援機関を確保する:かごしまDX推進事業費補助金は共同申請が要件。地元の税理士・中小企業診断士・商工会議所に早めに相談する
  7. 申請スケジュールを逆算する:締切の3〜4週間前には書類作成に着手する。予算上限で早期締切になる場合があるため、公式サイトを定期確認する

制度1: かごしま中小企業DX推進事業費補助金(鹿児島県・主力制度)

項目 内容
制度名 かごしま中小企業DX推進事業費補助金(令和8年度)
所管 鹿児島県(産業立地課)
補助率 対象経費の2/3以内
補助上限額 400万円
対象者 鹿児島県内に事業所を有する中小企業
対象経費 ソフトウェア等購入費、クラウドサービス利用料、機械装置等購入費、試作・改良費、専門家招へい経費、研修費等
1次公募期間 令和8年5月18日(月)〜6月19日(金)
2次公募期間 令和8年7月17日(木)〜8月19日(水)
申請条件 ITベンダーまたは認定経営革新等支援機関と共同で事業計画書を作成すること
公式サイト かごしま中小企業DX推進事業専用HP(pref.kagoshima.lg.jp)

※ 上記は令和8年度公募の情報です。予算上限に達した場合は早期締切の可能性があります。最新情報は鹿児島県公式ページ(pref.kagoshima.jp)でご確認ください。

この制度のAI導入での活用ポイント: 機械装置等購入費が対象に含まれるため、ソフトウェアだけでなくAIカメラ・センサー類も補助対象になります。国のデジタル化・AI導入補助金ではソフトウェア主体の制度なのに対し、ハードウェアを含む設備一式をまとめて申請できる点が県独自制度の強みです。

よくある不備で不採択になるケース:

  • 認定経営革新等支援機関が共同申請者として書類に名を連ねていない(要件不充足で門前払い)
  • 対象経費の内訳でソフトウェア/ハードウェア/クラウドの区分が曖昧(審査で減点)
  • 事業計画の数値目標が「生産性向上に取り組みます」のみで定量目標なし

制度2: サービス業生産性向上支援事業費補助金(鹿児島県・観光・飲食向け)

項目 内容
制度名 サービス業生産性向上支援事業費補助金(令和8年度)
所管 鹿児島県
補助率 対象経費の2/3以内
補助上限額 中小企業:300万円 / 中堅企業:600万円
対象者 県内に本店・主たる事務所を有する卸小売業・飲食業・宿泊業・その他サービス業(みなし大企業を除く)
1次公募 令和8年5月11日(日)〜6月12日(木)
2次公募 令和8年7月6日(日)〜8月7日(金)
公式サイト 鹿児島県サービス業生産性向上支援事業費補助金(pref.kagoshima.jp)

霧島市・指宿市の宿泊業や、鹿児島市の飲食店が特に活用しやすい制度です。「物価高騰・人手不足等の厳しい経営環境への対応」が趣旨であるため、AIによる業務省力化・デジタル化を軸にした申請計画との相性が高いと言えます。

制度3: 食品関連製造業生産工程自動化・省力化等支援事業(鹿児島県・製造業専用)

項目 内容
制度名 食品関連製造業生産工程自動化・省力化等支援事業(令和8年度)
補助率 対象経費の2/3以内
補助上限額 1,000万円(最高額)
対象者 県内に事業所を有する食品関連製造業の中小企業者(個人事業主含む)
2026年度公募 〜令和8年5月29日(予算充足で早期終了の場合あり)
事業実施期間 令和8年3月25日〜令和9年2月26日
公式サイト 鹿児島県食品関連製造業支援事業(pref.kagoshima.lg.jp)

2026年度の公募は2026年5月29日で終了しています(参照日:2026年6月4日)。次年度(令和9年度)の公募開始時期については上記公式サイトで最新情報を確認してください。南九州の茶業加工、薩摩川内の水産加工、出水の畜産加工など、食品製造に関わる事業者にとって「最大上限1,000万円」は大きな選択肢です。

制度4・5: 鹿児島市の独自DX支援制度(市内事業者向け)

制度4: 鹿児島市中小企業等生産性向上支援事業(ICT化補助)

項目 内容
制度名 令和8年度中小企業等生産性向上支援事業(ICT化)
所管 鹿児島市
補助率 1/2以内
補助上限額 50万円(ハードウェア購入費は上限10万円)
対象者 鹿児島市内に本店または主たる事務所を有する中小企業者等(個人事業主含む)
申請条件 同一事業を1年以上経営、過去3年以内に同名の補助金未受給、市税滞納なし
1次募集 令和8年4月1日〜9月30日
2次募集 令和8年10月1日〜12月25日
公式サイト 鹿児島市中小企業等生産性向上支援事業(city.kagoshima.lg.jp)

上限50万円と小規模ですが、手続きが比較的シンプルで、スモールスタートでデジタル化を試す鹿児島市内の事業者に向いています。「まず会計ソフトをクラウド化したい」「AIチャットツールを導入したい」という規模の初期投資に使えます。

制度5: 鹿児島市デジタルスマートシティ推進事業補助金

項目 内容
制度名 鹿児島市デジタルスマートシティ推進事業補助金
所管 鹿児島市企画財政局DX推進部
補助率 3/4以内
補助上限額 共創プロジェクト型:300万円 / チャレンジ・PoC型:150万円
対象者 かごしまデジタルスマートシティ推進協議会の会員(複数企業・団体での共創プロジェクトも対象)
公式サイト 鹿児島市デジタルスマートシティ推進事業補助金(city.kagoshima.lg.jp)
問い合わせ先 企画財政局DX推進部デジタル戦略推進課 TEL: 099-216-1115

補助率3/4という高さが特徴ですが、協議会会員であることが条件です。先進的なスマートシティ実証プロジェクト(AI交通管制、観光データ活用、農業データ連携など)を検討している場合は、まず協議会への加入と事前相談が必要です。

制度6・7: 国の制度(全国共通・鹿児島でも活用可)

制度6: デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)

2026年度から名称が変更されました。AIツール・ITソフトウェア導入を主体とする場合の国の制度です。

項目 内容
補助率 1/2〜4/5(枠・条件による)
補助上限額 最大450万円
対象者 全業種の中小企業・小規模事業者
申請方法 IT導入支援事業者を通じてjGrantsで電子申請
公式サイト デジタル化・AI導入補助金 中小企業基盤整備機構(smrj.go.jp)

AI-OCR、AIチャットボット、クラウド型販売管理システム等のソフトウェア導入に適しています。IT導入支援事業者に登録されているベンダーを通じた申請が必須です。

制度7: 人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)

項目 内容
補助率 最大75%(中小企業の経費助成)
助成上限(研修費) 10〜100時間未満:30万円 / 100〜200時間未満:40万円 / 200時間以上:50万円
賃金助成 研修1時間あたり1,000円(中小企業)
対象 DX・AI研修(OFF-JTのみ、10時間以上)
公式サイト 人材開発支援助成金 厚生労働省(mhlw.go.jp)
注意 事業展開等リスキリング支援コースは2026年度が最終年度の見込み(延長の可否は未定)

DX推進に向けた社員研修費用の最大75%が補助されます。鹿児島の農業・畜産・観光業者が「AI活用研修」を自社で実施する場合に活用できます。なお、制度の延長・終了については厚生労働省公式ページ(mhlw.go.jp)で最新情報を確認することを推奨します。

制度の組み合わせ戦略:鹿児島特有のパターン

業種・シナリオ 組み合わせ 最大補助効果 注意点
畜産農家(出水市等)のAI体重管理導入 かごしまDX補助金 + 人材開発支援助成金 ハード・ソフト一式の2/3 + 研修費の75% 同一経費の二重計上NG
霧島温泉旅館のDX化(無人化・多言語化) サービス業生産性向上支援事業 + デジタル化・AI導入補助金 設備費の2/3(最大300万円)+ ソフト費の最大4/5(最大450万円) 別経費で申請する必要あり
薩摩川内の食品製造業(AI検品システム) 食品製造業省力化支援事業 + 人材開発支援助成金 設備費の2/3(最大1,000万円)+ 操作研修費の75% 食品製造業支援事業は2026年度募集終了
鹿児島市内の飲食店(POS・予約管理AI) 市ICT化補助 + サービス業生産性向上支援 ソフト費の1/2(最大50万円)+ 設備費の2/3(最大300万円) 重複経費に注意
南九州市の茶業加工(品質管理AI) かごしまDX補助金 + デジタル化・AI導入補助金 ハード費の2/3(最大400万円)+ ソフト費の最大4/5 別経費で申請する

鹿児島の補助金申請でよくある失敗パターン

失敗パターン1: 認定支援機関を用意せずに申請しようとした

「かごしま中小企業DX推進事業費補助金」は、ITベンダーまたは認定経営革新等支援機関との共同での事業計画書作成が申請要件です。

❌ 自社だけで事業計画書を作って提出しようとした → 要件不充足で受理されない
⭕ 申請検討段階で早めに地元の認定支援機関(税理士・中小企業診断士等)に相談し、共同作成のスケジュールを確保する

失敗パターン2: 食品製造業の補助金に業種外で申請しようとした

「食品関連製造業生産工程自動化・省力化等支援事業」は食品製造業に限定されています。農業・水産業の一次生産(収穫・漁獲段階)は対象外で、加工工程を持つ製造業が対象です。

❌ 「畜産農家だから食品関連」と考えて申請しようとした(一次産業は原則対象外)
⭕ 食品加工法人(焼き豚・ソーセージ製造等)として事業していれば対象。事前に問い合わせで確認する

失敗パターン3: 採択通知の前に発注・契約してしまった

鹿児島県の補助金では、交付決定前の経費は補助対象外です。「採択されたからすぐ発注」は誤りで、交付決定(採択後に別途送られる正式な通知)を待ってから発注・契約することが必須です。

❌ 採択通知が来た時点でベンダーに発注した
⭕ 交付決定通知を受領してから正式な発注書・契約書を締結する

失敗パターン4: 市の制度と県の制度で同一経費を両方計上した

鹿児島市内の事業者が市のICT化補助金と県のかごしまDX推進事業費補助金を同時に申請する場合、同一の経費・同一の設備に両方の補助金を使うことはできません。たとえば同じクラウドサービスの導入費用を両方に計上すると、採択後の審査で発覚して補助金返還を求められます。

❌ 同じソフトウェア購入費を市の補助金と県の補助金の両方に記載した
⭕ 経費を明確に分けて、それぞれ別の対象経費に充てる計画を立てる

申請から補助金交付までの全工程(鹿児島県補助金の場合)

かごしま中小企業DX推進事業費補助金を例にとった申請フローです。

  1. 認定支援機関を探す(3〜4週間前から):地元の税理士法人・中小企業診断士事務所・商工会議所等に相談。共同での事業計画書作成が要件のため早期確保が必要
  2. 事業計画書の作成(2〜4週間):導入するDXツールの内訳、期待する成果(数値目標)、実施スケジュール、体制を記載。見積書・カタログ等の添付書類も準備する
  3. 申請書類の提出:専用HP(r8dx-kagoshima.pref.kagoshima.lg.jp)から書類をダウンロードし、事務局へ郵送。郵送の場合は消印有効
  4. 採択審査(数週間〜数ヶ月):事務局による書類審査。場合によってはヒアリングあり
  5. 採択通知・交付申請:採択通知受領後、交付申請を行い、交付決定を待つ。この段階で発注・契約の準備はできるが、実際の発注は交付決定後
  6. 交付決定後に事業実施:交付決定通知受領後に正式発注・契約。システム導入・設備購入等を実施する
  7. 実績報告書の提出:事業完了後、実績報告書と支払証明書類(領収書等)を提出
  8. 補助金の交付(後払い):実績報告審査後、補助金が口座に振り込まれる。補助金は後払いのため、先に全額支払いができる資金繰りを確保しておく必要がある

申請書類の書き方の詳細は、GビズID登録の完全ガイド(国の制度を使う場合)もあわせてご参照ください。

よくある質問(FAQ)

Q1: 農業者(個人農家)は「かごしま中小企業DX推進事業費補助金」の対象ですか?

A: 個人農家は原則として「中小企業者」に該当しないため、対象外です。農業法人(農事組合法人・有限会社等)として法人化している場合は対象になる可能性があります。詳細は事務局(TEL: 099-208-0245)にお問い合わせください。農業法人化を検討している場合は、地元の農業委員会や農協に相談することをお勧めします。

Q2: 複数の補助金を同時に申請できますか?

A: 同一経費への二重計上でなければ、複数制度の同時申請は可能です。ただし、各制度で「他の補助金と重複していないこと」を誓約する書類が求められる場合があります。計画段階で経費の振り分けを明確にしておくことが重要です。専門家(税理士・中小企業診断士)への相談を推奨します。

Q3: 霧島市・薩摩川内市・指宿市独自の補助金はありますか?

A: 各市の独自DX補助金については、各市の商工観光部・商工振興課に直接お問い合わせください。霧島市は商工観光部商工振興課(TEL: 0995-64-0912)、薩摩川内市は商工観光課に問い合わせることで最新情報を確認できます。県の補助金(かごしまDX推進事業費補助金)は市内の事業者でも申請可能です。

Q4: 補助金申請の書類作成を代わりにやってもらえますか?

A: 当サイト(補助金ナビ)は補助金情報の提供メディアです。申請書類の作成代行は行政書士の独占業務(行政書士法第1条の2)にあたるため、実施しておりません。書類作成でお困りの場合は、認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士等)または地元の商工会議所・商工会にご相談ください。なお、AI導入の計画策定についてはお問い合わせフォーム(uravation.com)からご相談いただけます。

Q5: 補助金は必ず採択されますか?

A: 採択は各制度の審査委員による評価で決まるものであり、いかなる方法でも採択を保証することはできません。採択率を高めるためには、課題を数値で明確にした事業計画書の作成、対象要件の正確な確認、認定支援機関との共同申請が重要です。最新の公募要領はかごしま中小企業DX推進事業専用HP(pref.kagoshima.lg.jp)でご確認ください。

まとめ:鹿児島のDX補助金活用で今やるべきこと

農業・畜産・食品製造・観光が主力産業の鹿児島県には、全国共通の国の制度に加えて、地域産業に特化した県独自の補助金が複数用意されています。7制度の中で今すぐ動ける制度は以下です(2026年6月4日時点):

  • かごしま中小企業DX推進事業費補助金(1次: 〜6/19、2次: 7/17〜8/19)→ 県内全業種・最大400万円・補助率2/3
  • サービス業生産性向上支援事業費補助金(1次: 〜6/12、2次: 7/6〜8/7)→ 観光・宿泊・飲食業向け・最大300万円
  • 鹿児島市中小企業等生産性向上支援事業(ICT化)(〜9/30)→ 市内向けスモールスタート・最大50万円
  • デジタル化・AI導入補助金(国)→ 全国共通・随時受付中
  • 人材開発支援助成金→ AI・DX研修費の最大75%。2026年度が最終年度の見込みのため早期申請を推奨

食品製造業専用の省力化補助金(最大1,000万円)は2026年度の募集が終了しています。次年度の公募を待つ場合は、今のうちに導入計画を固め、認定支援機関との関係構築を先行させることをお勧めします。

あわせて読みたい:AI導入に使える補助金5選 徹底比較では、鹿児島のような地方の中小企業が使いやすい国の制度を詳しく解説しています。


参考・出典


免責事項

本記事の情報は2026年6月4日時点の各省庁・事務局の公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容(補助率・上限額・対象要件・公募期間等)は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。


この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

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