【2026年最新】個人事業主も申請OK|AI補助金4選を補助率で比較

【2026年最新】個人事業主も申請OK|AI補助金4選を補助率で比較

この記事の結論

個人事業主・小規模事業者がAI導入に使える補助金4制度を比較。補助率最大4/5のインボイス枠から最大600万円の業務改善助成金まで、申請しやすさ・補助率・締切で選ぶ早見表付き。

「個人事業主だけど、AI補助金って使えるの?」——この質問、最近ほんとうに増えました。結論から言うと、個人事業主でも申請できるAI関連の補助金は4つあります。ただし制度ごとに補助率も上限額もまるで違うので、自分の状況に合わない制度を選ぶと申請の手間だけかかって終わります。

この記事では、2026年5月時点で個人事業主・小規模事業者が実際に申請できるAI導入向け補助金を4つ取り上げ、補助率・上限額・申請の手軽さで徹底比較します。「どれが自分に合うか」を5分で判断できる早見表も用意しました。


あなたの状況に合う制度はどれ?——早見表で即判定

まず結論。以下のテーブルで自分の状況に近い行を見てください。

こんな状況なら おすすめ制度 補助率 上限額 申請の手軽さ
AIチャットボットやSaaS導入(ソフト中心) デジタル化・AI導入補助金 通常枠 1/2 450万円 ★★★★☆
インボイス対応ソフト+AI機能を50万円以下で デジタル化・AI導入補助金 インボイス枠 3/4〜4/5 350万円 ★★★★★
AI搭載のハードウェア(券売機・清掃ロボ等) 省力化投資補助金 カタログ注文型 1/2 500万円 ★★★☆☆
ECサイト構築やSNS広告にAIツールを使いたい 小規模事業者持続化補助金 2/3 250万円 ★★★★☆
従業員の賃金を上げつつAIで効率化したい 業務改善助成金 3/4〜4/5 600万円 ★★★☆☆

以下、それぞれの制度を掘り下げます。「補助率が高い順」に並べたので、コスパ重視の方は上から読んでください。

デジタル化・AI導入補助金2026——ソフトウェア導入の王道

IT導入補助金が2026年度から名称変更した制度です。個人事業主も申請OK。AI-OCR、AIチャットボット、AI搭載の会計ソフトなど、ソフトウェア中心のAI導入にはこれが最有力です。

基本データ

項目 内容
正式名称 デジタル化・AI導入補助金2026
所管 経済産業省・中小企業庁
通常枠 補助率 1/2以内
通常枠 上限額 1プロセス: 150万円未満 / 4プロセス以上: 450万円
インボイス枠 補助率 50万円以下: 3/4(小規模事業者4/5) / 50万円超: 2/3
セキュリティ枠 補助率 1/2(小規模事業者2/3)/ 上限150万円
個人事業主 申請可能
公式サイト デジタル化・AI導入補助金2026 事務局

申請スケジュール(2026年度)

次数 締切日 交付決定(予定)
第1次 5月12日(終了) 6月18日
第2次 6月15日(月) 7月23日
第3次 7月21日(火) 9月2日
第4次 8月25日(火) 10月7日

個人事業主がこの制度で注意すべきこと

IT導入支援事業者を通じた申請が必須です。つまり「自分でChatGPT Plusに課金した分を補助してほしい」はNG。登録されたITツール・IT導入支援事業者を選ぶ必要があります。これが最大のハードルですが、逆に言えば事業者側が申請書作成をサポートしてくれるので、初めての補助金申請でも比較的スムーズです。

各補助金制度の補助率・上限額の比較は、AI導入に使える補助金5選 徹底比較でも詳しくまとめています。

省力化投資補助金カタログ注文型——ハードウェアに強い

2026年3月19日の改定で、小規模事業者への補助上限額が大幅に引き上げられました。5人以下の事業者でも最大500万円(賃上げ加算で750万円)。AI搭載のセルフオーダーシステムや清掃ロボット、券売機など、カタログに登録された製品が対象です。

基本データ

項目 内容
正式名称 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)
所管 経済産業省・中小企業庁
補助率 1/2以内
5人以下の上限 500万円(賃上げ加算: 750万円)
6〜20人の上限 750万円(賃上げ加算: 1,000万円)
21人以上の上限 1,000万円(賃上げ加算: 1,500万円)
申請期限 2027年3月末頃まで(通年公募)
収益納付 2026年3月19日改定で撤廃
公式サイト 省力化投資補助金 カタログ注文型

2026年3月19日改定で何が変わったか

改定前は5人以下の上限が200万円だったのが500万円に2.5倍増。正直、改定前は小規模事業者にはうま味が薄かったのですが、今は主力級の補助金になりました。さらに収益納付(補助金で利益が出たら返せ、というルール)も撤廃されたので、心理的ハードルも下がっています。

個人事業主は申請できる?

公募要領では「中小企業等」が対象とされています。法人登記された中小企業が主な対象ですが、一部の製品カテゴリでは個人事業主も対象に含まれます。自分の事業が対象かどうかは、カタログ製品の販売事業者に事前確認するのが確実です。製品を選んでから申請する流れなので、まずはカタログサイトで自分の業種に合う製品を探してみましょう。

小規模事業者持続化補助金——個人事業主の定番

個人事業主が最もなじみのある補助金がこれでしょう。販路開拓が主目的ですが、その手段としてAIツールを導入する費用も補助対象になります。たとえばAIを活用したECサイト構築、AI広告運用ツールの導入、AI搭載POSレジなど。

基本データ

項目 内容
正式名称 小規模事業者持続化補助金(通常枠)
所管 経済産業省・中小企業庁
補助率 2/3以内
通常枠 上限 50万円
特別枠 上限 200万円(賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠)
インボイス特例 上記に+50万円上乗せ(最大250万円)
個人事業主 申請可能(商工会議所・商工会の管轄地域で事業を営んでいること)
第19回 締切済(2026年4月30日)
第20回 2026年秋頃に公募開始の見込み(公式未発表)
公式サイト 持続化補助金事務局

AI導入で持続化補助金を使うコツ

この補助金は「販路開拓」が目的なので、申請書ではAIツール導入がどう販路開拓につながるかをストーリーで書く必要があります。

たとえば「AIチャットボットで24時間顧客対応 → 問い合わせ対応率向上 → 新規顧客獲得」という流れ。「業務効率が上がります」だけでは弱い。顧客接点の増加や新市場開拓につなげて書くのがポイントです。

通常枠だと上限50万円なので、小さめのAIツール導入に向いています。50万円あればAI-OCR(月額制)の1年分や、AIチャットボットの初期構築費は十分カバーできます。

業務改善助成金——賃上げとセットで最大600万円

厚生労働省の助成金で、賃上げとセットで設備投資・AI導入費用を助成する仕組みです。補助率が最大4/5と高く、上限額も最大600万円。ただし受付開始が2026年9月1日なので、すぐには使えません。秋以降にAI導入を計画している方は視野に入れておくべき制度です。

基本データ

項目 内容
正式名称 業務改善助成金(令和8年度)
所管 厚生労働省
コース 50円コース / 70円コース / 90円コース(賃金引上げ幅)
助成率 事業場内最低賃金1,050円未満: 4/5 / 1,050円以上: 3/4
上限額 1人: 30〜90万円 / 10人以上: 130〜600万円(コースによる)
個人事業主 申請可能(雇用保険適用事業所であること)
受付開始 2026年9月1日
締切 地域別最低賃金発効日の前日 or 2026年11月30日の早い方
公式サイト 業務改善助成金|厚生労働省

令和8年度の変更点——3コース制に再編

従来は「引き上げ額×人数」で一律に上限が決まっていましたが、令和8年度から50円・70円・90円の3コースに再編されました。90円コースで10人以上引き上げると上限600万円になりますが、個人事業主で従業員10人以上というケースは多くないでしょう。

現実的には、従業員1〜3人で50円コースなら上限30〜50万円。派手な金額ではありませんが、助成率4/5(自己負担2割)は全補助金の中でも最高水準です。AI搭載の勤怠管理システムや在庫管理ツールの導入にちょうど良いサイズ感です。

補助率・上限額・申請難度の一覧比較

4制度を一枚のテーブルに並べます。

制度 補助率 上限額(個人事業主の現実的な範囲) 申請難度 次の締切
デジタル化・AI導入補助金(通常枠) 1/2 450万円 中(IT支援事業者がサポート) 6月15日
デジタル化・AI導入補助金(インボイス枠) 3/4〜4/5 350万円 低(50万円以下は特に簡単) 6月15日
省力化投資補助金 カタログ注文型 1/2 500万円(5人以下) 中(カタログ製品限定) 通年(〜2027年3月末)
持続化補助金 2/3 50〜250万円 中(商工会の事業支援計画書が必要) 第20回 2026年秋頃
業務改善助成金 3/4〜4/5 30〜600万円 中(賃上げが前提) 9月1日受付開始

「今すぐ申請したい」なら——時期で選ぶ判断基準

2026年6月に間に合う制度

デジタル化・AI導入補助金の第2次(6月15日締切)が最有力です。今日が5月19日なので、約4週間。IT導入支援事業者の選定がまだなら急いでください。GビズIDは最短即日で取得可能ですが、プライムアカウントの場合は1〜2週間かかります。

GビズIDの取得がまだの方は、GビズID登録ガイドを先に読んでおくことをおすすめします。

2026年夏に準備して秋に申請する制度

業務改善助成金(9月1日〜)と持続化補助金(第20回、秋頃)。どちらも今の段階では「事業計画を練る時間」があるので、じっくり準備できます。

急がないならカタログ型を検討

省力化投資補助金カタログ注文型は2027年3月末まで通年公募。「良い製品が見つかったタイミングで申請したい」なら、焦る必要はありません。ただしカタログに登録された製品しか対象にならないので、「導入したいAIツールがカタログにあるか」が先に確認すべきポイントです。

2つ以上を併用できる?——組み合わせの可否

併用OKの組み合わせ

組み合わせ 可否 ポイント
デジタル化・AI導入補助金 + 業務改善助成金 ⭕ 可能 ソフトは補助金、賃上げ+追加設備は助成金で分ける
持続化補助金 + 業務改善助成金 ⭕ 可能 販路開拓費用と賃上げ+設備投資で目的が異なる
デジタル化・AI導入補助金 + 持続化補助金 △ 注意 同一経費の二重計上はNG。経費を明確に分ければ可能
デジタル化・AI導入補助金 + 省力化投資補助金 ❌ 不可 同一事業・同一経費での併用は原則不可

現実的なおすすめ併用パターン

たとえば飲食店の個人事業主なら、こんな組み合わせが考えられます。

  1. 6月: デジタル化・AI導入補助金でAI搭載POSレジ+予約管理システムを導入(ソフトウェア費用をカバー)
  2. 9月: 業務改善助成金でアルバイトの時給を50円引き上げ+AI勤怠管理ツールを導入(賃上げ+設備費をカバー)

この場合、対象経費が明確に分かれているので併用可能です。ただし同じツールの費用を両方の制度で請求するのは二重計上でNG。経費の切り分けは事前にきちんと整理しておきましょう。

個人事業主がやりがちな申請ミス4つ

ミス1: 交付決定の前にAIツールを買ってしまう

❌ 「採択されたし、早く使いたいからすぐ契約した」

⭕ 「交付決定通知を受け取ってから契約・発注する」

採択と交付決定は別のステップです。採択通知が来ても、まだ発注してはいけません。交付決定前に支払った経費は1円も補助されません。デジタル化・AI導入補助金の場合、採択から交付決定まで数日〜数週間かかることがあります。

ミス2: 「AIを入れます」だけの事業計画

❌ 「ChatGPTを業務に導入して生産性を向上させます」

⭕ 「月間の顧客問い合わせ対応に月40時間を要しており、AIチャットボット導入で対応時間を月15時間に削減(62.5%減)。浮いた25時間を新規営業に充てることで、月間新規顧客数を現在の3件→8件に増やす計画です」

審査員は何百件もの申請書を読んでいます。「AIで生産性向上」は全員が書いています。自社固有の課題を数字で示し、導入後のBefore/Afterを具体的に書くこと。これだけで上位20%には入ります。

ミス3: GビズIDの種類を間違える

❌ GビズIDエントリー(メールアドレスだけで即日取得できるが、補助金申請には使えない)

⭕ GビズIDプライム(書類審査あり・1〜2週間かかるが、jGrants電子申請に必須)

個人事業主の場合、GビズIDプライムの取得には印鑑登録証明書(発行3か月以内)が必要です。マイナンバーカードがあればオンラインで最短即日取得も可能ですが、カードリーダーが必要です。6月15日締切を狙うなら、遅くとも5月末までにプライムを取得しておきましょう。

ミス4: 確定申告書を用意していない

❌ 「個人事業主だから登記簿とかないし、何を出せばいいか分からない」

⭕ 「直近2期分の確定申告書(第一表・第二表+青色申告決算書 or 収支内訳書)を準備する」

法人なら決算書と登記簿で済みますが、個人事業主は確定申告書が「会社の実態証明」の代わりです。開業1年未満で確定申告がまだない場合は、開業届のコピーと事業計画で代替できる制度もあります(持続化補助金の創業枠など)。

申請から補助金を受け取るまでの流れ

4制度に共通する基本的な流れを整理します。制度ごとに細かい違いはありますが、骨格はほぼ同じです。

Step 1: GビズIDプライムを取得する(1〜2週間)

jGrants電子申請に必須。マイナンバーカード+カードリーダーがあれば最短即日。なければ書類郵送で1〜2週間。

Step 2: 導入するAIツール・製品を選定する(1〜2週間)

デジタル化・AI導入補助金ならIT導入支援事業者の選定、カタログ型ならカタログ製品の選定が先。ここが一番時間がかかるステップです。

Step 3: 事業計画書を作成する(1〜3週間)

自社の課題 → AIツール導入 → 期待効果を数字で書く。補助金申請書の書き方ガイドを参考にしてください。

Step 4: jGrantsで電子申請(1日)

必要書類をPDF化してアップロード。操作に不安がある方はjGrants電子申請の操作ガイドを参照。

Step 5: 採択通知を待つ(1〜2か月)

結果はjGrantsのマイページに届きます。不採択でも次回に再申請可能。

Step 6: 交付決定後にツール導入・支払い

交付決定前の支出は補助対象外。必ず交付決定通知の日付以降に契約・発注すること。

Step 7: 実績報告書を提出 → 補助金受取

導入完了後、実績報告書を提出。審査後に補助金が振り込まれます(後払い)。

よくある質問

Q1. 個人事業主でも本当にAI補助金を使えますか?

はい。デジタル化・AI導入補助金、小規模事業者持続化補助金、業務改善助成金の3制度は個人事業主が明確に申請対象です。省力化投資補助金カタログ注文型は製品カテゴリにより対象が異なるため、販売事業者に事前確認してください。

Q2. 4つの補助金のうち、補助率が最も高いのはどれですか?

業務改善助成金の4/5(事業場内最低賃金1,050円未満の場合)が最高です。次いでデジタル化・AI導入補助金インボイス枠の小規模事業者向け4/5。ただし業務改善助成金は賃上げが前提条件です。

Q3. 無料のAIツール(ChatGPTの無料版など)も補助対象ですか?

無料ツールは補助対象外です。補助金は「有償のソフトウェア・サービス」の導入費用を補助する制度なので、費用が発生しないものは申請できません。ChatGPT Teamプラン(有償)やAI搭載の業務ソフト(有償ライセンス)は対象になります。

Q4. デジタル化・AI導入補助金と省力化投資補助金の違いは?

大きな違いは対象経費です。デジタル化・AI導入補助金はソフトウェア・クラウドサービス中心、省力化投資補助金カタログ注文型はカタログ登録済みのハードウェア(ロボット・券売機・セルフレジ等)が中心です。「ソフトならデジタル化、ハードなら省力化」と覚えておけばOKです。

Q5. 従業員がいない1人社長でも使える制度はありますか?

デジタル化・AI導入補助金と持続化補助金は、従業員ゼロの個人事業主でも申請可能です。業務改善助成金は「事業場内最低賃金の引き上げ」が条件なので、最低1人以上の雇用者が必要です。

参考・出典


今から動くなら、この3つ

  1. 今日やること: GビズIDプライムの取得状況を確認する(未取得ならこちらのガイドで即申請)
  2. 今週中: デジタル化・AI導入補助金の公式サイトでIT導入支援事業者を検索し、6月15日締切の第2次に間に合うか相談する
  3. 今月中: 秋に向けて業務改善助成金と持続化補助金の事業計画を練り始める(申請書の書き方ガイドを参考に)

この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

AI導入の計画策定や、どの補助金が自社に合うか分からない場合は、お問い合わせフォームからお気軽にご質問ください。


免責事項

本記事の情報は2026年5月19日時点の各省庁・事務局の公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

この記事の執筆・運営

佐藤 傑 株式会社Uravation 代表取締役CEO

生成AI研修・AI導入コンサルティングの株式会社Uravation代表。著書『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。法人向けAI研修の受講者4,000名以上、AI導入支援100社以上。

補助金・助成金の金額・要件・締切等は、省庁・自治体の公式公表資料(一次情報)を確認のうえ執筆しています。制度は改定されるため、申請前に必ず公式サイトの最新情報をご確認ください。

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