2026年3月27日(金)、GビズIDのアプリ認証方法が大きく変わる。補助金の電子申請に欠かせないアカウントだけに、対応を怠ると年度末・年度初めの申請タイミングで「ログインできない」という事態になりかねない。
3月末はデジタル化・AI導入補助金の公募開始(3月30日)とも重なるため、GビズIDが使えないとそのまま申請機会を失う。変更点と対処法を今日中に確認してほしい。
今回の変更点まとめ — 何がいつ変わるか
| 変更内容 | 時期 | 影響 |
|---|---|---|
| アプリ認証の方式刷新(4桁数字入力方式へ) | 2026年3月27日(金) | 最新アプリへの更新が必須。旧バージョンは使用不可 |
| iPhone対応OS要件の引き上げ | 2026年3月27日(金) | iOS 16.4未満の端末はアプリ認証不可 |
| アカウント有効期限の設定開始 | 2026年7月以降 | プライム・メンバーに2年3ヶ月の有効期限。初回期限は2028年10月頃の見込み |
| 委任申請の郵送受付終了 | 2026年3月26日(木)到着分まで | 以降はGビズIDアカウントによるオンライン委任申請のみ |
| SMS認証の廃止(実施済み) | 2025年12月16日に廃止完了 | SMS認証でログインしていた場合はアプリ認証またはメールOTP認証への切替が必須 |
出典: GビズID公式サイト(参照日: 2026-03-15)/ デジタル庁 GビズID(参照日: 2026-03-15)
3月27日のアプリ認証変更 — 具体的に何が変わるか
これまでのアプリ認証は、スマートフォンのGビズIDアプリに通知が届き、承認するだけで完了するプッシュ通知方式だった。
3月27日以降は、ログイン時にPCやブラウザの画面上に「4桁の数字」が表示される。その数字をスマートフォンのGビズIDアプリに手動で入力して認証を完了させる、という流れになる。
一見手間が増えるように見えるが、セキュリティ強度は上がる。フィッシング対策として、入力前に「接続先URLが正しいか」を確認する習慣がつくためだ。
iOSユーザーが今すぐ確認すべきこと
iPhoneを使っている場合、3月27日以降はiOS 16.4以上が必須になる。現在の対応OSは以下の通り:
| OS | 3月27日以降の要件 | 変更前 |
|---|---|---|
| iPhone(iOS) | iOS 16.4以上 | iOS 15以上(推定) |
| Android | 変更なし | 変更なし |
iOS 16.4は2023年3月リリース。iPhone 8以降のモデルで対応しているが、古い端末を使っている場合は要確認だ。
補助金申請のスタッフが複数いる場合、誰の端末が担当なのかを今のうちに確認しておこう。代表者一人だけが使えればいいアカウントではなく、メンバーアカウントを発行して複数人が申請業務を分担しているケースでは、全員の端末を確認する必要がある。
メールOTP認証という選択肢 — スマホが手元にない場合も安心
2025年12月に導入されたメールワンタイムパスワード(メールOTP)認証は、補助金担当者にとって実は便利な変更だ。
これまではアプリ認証のためにスマートフォンが手元にない状態ではログインできなかった。メールOTP認証が加わったことで、出張中・スマホを忘れた場合でも、PCからメールを確認してワンタイムパスワードを入力するだけでログインできる。
ただし、メールOTP認証を利用するには事前設定が必要だ。GビズIDの管理画面から「メールOTP認証を追加する」手続きを済ませておくこと。
7月から始まる有効期限管理 — 何をいつ更新するか
2026年7月以降、GビズIDプライムおよびメンバーアカウントに有効期限が設定される。有効期間は2年3ヶ月で、初回の更新期限は2028年10月頃の見込みだ。
正直、2028年のことを今から心配する必要はない。ただし、更新手続きの仕組みを理解しておくことは重要だ。
更新に必要なもの
- プライムアカウント(代表者): 代表者本人による本人確認(マイナンバーカードによるオンライン認証、または印鑑証明書の郵送)
- メンバーアカウント(担当者): プライム所有者(代表者)による承認
代表者が不在がちの企業の場合、メンバーアカウントの更新に代表者の承認が必要という点を社内フローに組み込んでおく必要がある。補助金申請の直前にアカウントが期限切れになっていた、という状況は避けたい。
補助金申請でGビズIDが必要な制度一覧
GビズIDはjGrants(行政のオンライン申請ポータル)経由で利用するため、国の補助金のほとんどに関係する。代表的なものをまとめた。
| 補助金・助成金 | GビズID要否 | 備考 |
|---|---|---|
| デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金) | 必須(プライム) | 3月30日公募開始予定 |
| ものづくり補助金 | 必須(プライム) | jGrants経由で電子申請 |
| 小規模事業者持続化補助金 | 必須(プライム) | 第19回公募中 |
| 新事業進出補助金(旧事業再構築補助金) | 必須(プライム) | 第3回公募中 |
| 省力化投資補助金(一般型) | 必須(プライム) | 第6回公募中 |
補助金の種類を比較して自社に合う制度を選ぶには、AI導入に使える補助金5選 徹底比較も参考にしてほしい。
GビズIDを今から取得する場合の所要時間
「まだGビズIDを持っていない」という方のために、取得までの目安をまとめる。
| 申請方法 | 必要書類 | 所要時間 |
|---|---|---|
| マイナンバーカードでオンライン申請(法人代表者) | マイナンバーカード + スマートフォン | 最短即日 |
| 書類郵送申請(法人) | 印鑑証明書 + 登録印鑑捺印の申請書 | 原則2週間以内 |
| 書類郵送申請(個人事業主) | 印鑑登録証明書 + 登録印鑑捺印の申請書 | 原則2週間以内 |
3月30日のデジタル化・AI導入補助金の公募開始に間に合わせるなら、マイナンバーカードがあれば今日中にオンライン申請できる。郵送申請だと原則2週間以内かかるため、今から手続きしても申請初日には間に合わない可能性がある。
3月26日(木)には委任申請の郵送受付も終了する。メンバーアカウントの委任手続きをまだ郵送で行っている企業は、その前日までに対応すること。
よくある不備で「ログインできない」になるパターン
不備1: アプリを更新していなかった
❌ 変更後もアップデートしていない旧バージョンのアプリでログインしようとする
⭕ 3月27日より前に最新バージョンへ更新し、ログインテストを行っておく
アプリのバージョン確認はApp Store / Google Playの「更新」タブから。自動更新をOFFにしている場合は手動で確認が必要だ。
不備2: SMS認証のまま放置していた
❌ 2025年12月以降もSMS認証設定のままにしていたため、ログインできない
⭕ アプリ認証またはメールOTP認証に切り替えを完了させる
SMS認証は2025年12月16日に廃止済みだ。もし現在ログインできない状態であれば、GビズIDのサポートに問い合わせる必要がある。
不備3: iOSが古くてアプリが動かなくなる
❌ iOS 16.4未満のiPhoneでアプリ認証を使おうとする
⭕ 事前にiOSをアップデートするか、メールOTP認証に切り替えておく
不備4: 担当者のアカウントを把握していない
❌ 誰がGビズIDのメンバーアカウントを持っているか管理していない
⭕ 補助金担当者のアカウント一覧を作成し、認証設定の状況を全員確認する
担当者が変わったときにメンバーアカウントを引き継ぎ忘れるケースが多い。組織の連絡先として登録しているメールアドレスが実在するか(退職者のアドレスになっていないか)も確認しておこう。
今すぐやること — 3月27日前に完了させるタスクリスト
- 今日中: GビズIDアプリを最新バージョンに更新する(App Store / Google Play)
- 今日中: iPhoneを使用している場合、iOSのバージョンを確認(iOS 16.4以上であることを確認)
- 今週中: メールOTP認証を設定しておく(スマホ不携帯時のバックアップ)
- 3月26日(木)まで: 委任申請を郵送で行う予定があれば、必ず26日到着で送付する
- 3月27日以降: 認証方法変更後、一度テストログインしてトラブルがないことを確認
GビズIDのアカウント取得から補助金の申請準備まで、具体的なステップはGビズID登録の完全ガイドでも解説している。
参考・出典
- GビズID 公式サイト — お知らせ・変更内容 — デジタル庁(参照日: 2026-03-15)
- デジタル庁 GビズID サービス案内 — デジタル庁(参照日: 2026-03-15)
- GビズIDを使った補助金申請の流れ — GビズID公式(参照日: 2026-03-15)
- GビズIDログイン時のSMS認証廃止予定について — e-Govポータル(参照日: 2026-03-15)
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この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。
免責事項
本記事の情報は2026年3月15日時点のGビズID公式サイト・デジタル庁の公表資料に基づく参考情報です。GビズIDの仕様・スケジュールは予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ずGビズID公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。