自治体独自制度

【2026年最新】上越市デジタル化補助金|最大75万円の対象経費と申請方法

【2026年最新】上越市デジタル化補助金|最大75万円の対象経費と申請方法

この記事の結論

新潟県上越市の収益力・生産性向上推進補助金はデジタル化費用を最大75万円(補助率2/3)補助。2026年度の対象経費・申請期間・審査基準を解説。

新潟県上越市が実施する「収益力・生産性向上推進補助金」は、中小企業のデジタル化やDX推進にかかる費用を最大75万円(補助率2/3)まで補助してくれる制度です。国の重点支援地方交付金を活用した市独自の施策で、ソフトウェア開発費や設備・備品費が幅広く対象になります。

対象は上越市内に本社を持つ中小企業・個人事業主。第1次募集は2026年3月2日から6月30日まで、第2次募集は8月3日から10月30日の予定です。正直、自治体独自の補助金は国の制度と比べて情報が少なく、「知らなかった」という声をよく聞きます。


補助される金額 ― 通常枠と特別枠の違い

この補助金には2つの枠があり、賃上げ要件を満たすかどうかで補助率が変わります。

補助率上限額条件
通常枠対象経費の1/250万円持続的な賃上げ環境整備の意向があること
特別枠対象経費の2/375万円給与支給額が前年度比2.0%以上増加していること

つまり、特別枠で75万円の満額を受けるには、前年度と比較して従業員の給与を2%以上引き上げている必要があります。「2%」というのは基本給ベースの話で、残業代や賞与は含まれません。ここを見落とす企業が意外に多い。

通常枠でも50万円まで補助されるので、賃上げ要件が厳しければ通常枠から検討するのも手です。各補助金制度の補助率の違いについては、AI導入に使える補助金5選 徹底比較も参考にしてください。

制度の基本情報

項目内容
制度名上越市 収益力・生産性向上推進補助金(令和7年度)
実施主体上越市(国の重点支援地方交付金を活用)
補助率通常枠1/2、特別枠2/3
補助上限額通常枠50万円、特別枠75万円
対象者上越市内に本社を有する中小企業・個人事業主
対象経費ソフトウェア開発費、設備・備品費、委託費 等
第1次募集2026年3月2日〜6月30日
第2次募集(予定)2026年8月3日〜10月30日
申請方法上越市電子申請システム
公式サイト上越市 収益力・生産性向上推進補助金

※ 上記は令和7年度(2026年度)第1次募集の情報です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

デジタル化コース(コース2)で補助される経費

この補助金は5つのコースに分かれていますが、AI導入やDX推進で使うならコース2(デジタル化・DX推進)が最も適しています。

コース2の対象経費

  • ソフトウェア開発費(全額対象)― 業務管理システム、AI-OCR、RPAツールなどの開発・導入費用
  • 設備・備品費(全額対象)― デジタル化に必要なハードウェア、端末、センサー等
  • その他市長が認める経費(全額対象)― クラウドサービス利用料など、デジタル化に直結する経費

たとえば、製造業の企業が生産管理をExcelから専用システムに切り替えるケースや、小売業がPOSレジとECサイトを連携させるケースなどが典型的な活用例です。

補助対象にならない経費(注意)

  • 人件費(自社スタッフの作業時間は対象外)
  • 汎用パソコン・スマートフォンの購入費(デジタル化に直結しない汎用機器)
  • 光熱水費・通信費などのランニングコスト
  • 家賃、地代、共益費
  • 消耗品費、事務用品費

ここで注意したいのは、経費は税抜額で計算される点。消費税分は補助対象に含まれないため、見積もりを取る段階から税抜ベースで考えておきましょう。

5つのコースの全体像 ― デジタル化以外も使える

コース2以外にも、組み合わせて活用できるコースがあります。特にコース5(専門家伴走支援)は他コースと併用できるため、「AI導入の計画策定を専門家に相談しながら進める」という使い方が可能です。

コース内容AI/DXとの相性
1. 新商品・新市場開拓新商品開発、新サービス、新市場参入AIを活用した新サービス開発に
2. デジタル化・DX推進ソフトウェア導入、システム開発最適
3. 設備投資生産性向上のための設備導入AI搭載設備の導入に
4. 働き方改革・人材確保テレワーク環境、研修費用AI研修の費用に(上限20万円)
5. 専門家伴走支援専門家によるコンサル費用他コースと併用可能

申請で落ちるケース ― 審査は60点以上が条件

この補助金は評点審査制(100点満点)で、60点に達しない申請は不採択になります。審査の観点は「必要性・妥当性」「効果性」「計画性・実現性」「持続可能性」「経済波及効果」の5項目。申請を支援する中で見てきた、よくある不備を挙げます。

不備1: 交付決定前に業者に発注してしまう

❌ 「採択されたらすぐ使いたいから」と、申請前にソフトウェアを契約
⭕ 交付決定通知を受け取ってから発注・契約する

これは致命的です。交付決定前に発生した経費は一切補助対象になりません。「採択」と「交付決定」は別のステップ。この違いを正確に理解してください。

不備2: デジタル化の「目的」が書かれていない

❌ 「クラウド会計ソフトを導入します」(ツールの説明だけ)
⭕ 「月次決算に平均12営業日かかっており、経営判断の遅れが課題。クラウド会計導入で5営業日に短縮し、迅速な意思決定を実現する」

審査員は「なぜデジタル化が必要か」を知りたいのであって、ツールのカタログを読みたいわけではありません。

不備3: 賃上げ要件の計算ミス(特別枠)

❌ 賞与や残業代を含めて「2%以上増えた」と申告
⭕ 基本給ベースで前年度比2.0%以上の増加を証明する

特別枠を狙うなら、給与支給額の定義を事前に市の窓口で確認しておくのが確実です。

不備4: 見積書の明細が大雑把

❌ 「システム開発一式 100万円」
⭕ 「要件定義 20万円、設計・開発 50万円、テスト 15万円、導入支援 15万円」

明細が不明確だと、補助対象経費として認められない項目が含まれていないか審査できません。業者に依頼して、できるだけ詳細な見積もりを出してもらいましょう。

申請から補助金を受け取るまでの流れ

Step 1: 対象要件の確認(所要: 1日)

まず、自社が対象になるか確認します。上越市内に本社があること、中小企業であること、市税の滞納がないことが前提条件です。

Step 2: 事業計画の策定(所要: 1〜3週間)

デジタル化で何を解決するのか、導入後のKPI(数値目標)を設定します。「受発注の処理時間を月40時間から15時間に削減する」のように、Before/Afterを数字で示すのがポイント。

Step 3: 見積書の取得(所要: 1〜2週間)

ソフトウェアベンダーやITサービス提供者から、明細付きの見積書を取得します。「一式」ではなく、項目ごとの金額を記載してもらうこと。

Step 4: 電子申請システムで申請(所要: 1〜2日)

上越市の電子申請システムから、交付申請書・誓約書・事業計画書・収支予算書・見積書・写真データ・確定申告書を提出します。

Step 5: 審査・交付決定(所要: 約3週間)

評点審査が行われ、60点以上であれば交付決定通知が届きます。交付決定を受けてから事業を開始してください。

Step 6: 事業実施・経費の支払い

計画に沿ってデジタル化事業を実施し、経費を支払います。請求書・領収書は全て保管しておくこと。

Step 7: 実績報告・補助金の受取り

事業完了後、実績報告書・事業結果報告書・収支決算書を提出します。実績報告の期限は2027年3月10日。審査後に補助金が交付されます(後払い)。

→ 申請準備の第一歩として、GビズID登録の完全ガイドも参照してください(国の補助金との併用を検討する場合に必要)。

国の補助金との併用を検討する

上越市の収益力・生産性向上推進補助金は、国の補助金と同一経費でなければ併用可能です。たとえば以下のような組み合わせが考えられます。

組み合わせ使い分け注意点
本制度 + IT導入補助金市の補助金でハード、国の補助金でソフト同一経費の二重計上はNG
本制度 + 人材開発支援助成金市の補助金で設備、国の助成金でAI研修研修は市のコース4(上限20万円)でも可
本制度 + 小規模事業者持続化補助金市の補助金でシステム、国の補助金で販促事業計画書は別々に作成

併用を検討するなら、市の窓口に事前相談するのが確実です。「この経費はどちらの補助金で申請するか」を明確に切り分けておく必要があります。

参考・出典


まとめ ― 上越市の中小企業が今やるべきこと

  1. 今日やること: 公式サイトから募集要項をダウンロードし、対象要件を確認する
  2. 今週中: 自社の業務でデジタル化したい工程を3つ書き出し、導入後の数値目標(工数削減◯%等)を仮設定する
  3. 今月中: ソフトウェアベンダーから明細付き見積書を取得し、事業計画書のドラフトを完成させる

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この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

AI導入の計画策定や、どの補助金が自社に合うか分からない場合は、お気軽にご質問ください。→ お問い合わせフォーム


免責事項

本記事の情報は2026年3月12日時点の上越市公式サイト・補助金ポータルの公表資料に基づく参考情報です。補助金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず上越市公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

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国の主要補助金制度と比較したい方は主要補助金5制度を徹底比較をご覧ください。

国のデジタル化・AI導入補助金も併用を検討しましょう。詳細はデジタル化・AI導入補助金の基本ガイドをご確認ください。

国の補助金申請に必要なGビズIDの取得方法はGビズID取得完全ガイドで解説しています。

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