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【3/30開始】デジタル化・AI導入補助金 申請準備5ステップ|チェックリスト付き

【3/30開始】デジタル化・AI導入補助金 申請準備5ステップ|チェックリスト付き

この記事の結論

デジタル化・AI導入補助金2026年度の申請受付が3/30開始。GビズIDプライム取得・SECURITY ACTION宣言・IT導入支援事業者選定・見積もり取得・事業計画策定の5ステップをチェックリスト付きで解説。

【3/30開始】デジタル化・AI導入補助金 申請準備5ステップ|チェックリスト付き

2026年3月30日、デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の申請受付がいよいよ始まります。公募開始まであと10日を切ったいま、「まだ何も準備していない」という事業者も間に合います。ただし、GビズIDの取得だけで2週間かかる場合があるため、今日から動く必要があります。

本記事では、申請準備を5つのステップに整理し、担当者がそのまま使えるチェックリスト形式でお届けします。弊社がAI導入を支援する中で最もよく受ける質問は「何から始めればいいか」です。その答えをステップ順に解説します。


まずこれだけ確認:申請の前提条件

準備を始める前に、自社が申請対象かどうかを確認しましょう。デジタル化・AI導入補助金の対象は以下の通りです。

  • 中小企業・小規模事業者(製造業・建設業・運輸業は資本金3億円以下または従業員300人以下)
  • 日本国内で事業を営んでいること
  • IT導入補助金のGビズIDプライムが取得できること
  • SECURITY ACTIONの自己宣言ができること
  • 導入するITツールが登録済みのIT導入支援事業者のツールであること

業種によって従業員数や資本金の上限が異なるため、公式サイトで確認してください。

補助金の比較や他制度との違いは、AI導入に使える補助金・助成金完全まとめもあわせてご覧ください。


2026年度の基本データ

項目 内容
制度名 デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)
所管 経済産業省中小企業庁 / 中小機構
補助率 原則1/2以内(要件を満たす場合は2/3以内)
補助上限額 5万円〜450万円(枠による)
申請受付開始 2026年3月30日(月)10:00〜
1次締切 2026年5月12日(火)17:00
申請方法 jGrants(電子申請)/ IT導入支援事業者経由
公式サイト デジタル化・AI導入補助金2026 公式

※上記は2026年3月20日時点の公式サイト掲載情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。


Step 1:GビズIDプライムの取得確認(所要:最大2週間)

チェック:GビズIDを持っているか?

  • ☐ GビズIDプライムを取得済み(アカウントとパスワードを確認できる状態)
  • ☐ 未取得の場合、今日中に申請する

GビズIDプライムは補助金申請に必須のIDです。発行には印鑑証明書(法人)または住民票(個人事業主)が必要で、審査を含めて最大2週間かかります。3月30日の申請開始に間に合わせるには、今すぐ申請を始めるのが理想です。

すでに取得している場合も、ログインできることを確認しておきましょう。「パスワードを忘れた」で詰まるケースは意外と多い。

取得手順: GビズIDポータルから「GビズIDプライム」を選択して申請します。手続き完了後にIDとパスワードが郵送されます。

GビズIDの取得手順の詳細はGビズID取得ガイド2026をご覧ください。


Step 2:SECURITY ACTION宣言の実施(所要:2〜3日)

チェック:SECURITY ACTIONを宣言しているか?

  • ☐ 「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言が完了している
  • ☐ 宣言済みアカウントIDを手元に控えている
  • ☐ 未宣言の場合、IPAサイトから今日申し込む

SECURITY ACTIONは、情報処理推進機構(IPA)が推進する情報セキュリティ対策の自己宣言制度です。デジタル化・AI導入補助金の交付申請には「★一つ星」または「★★二つ星」の宣言済みアカウントIDが全枠で必須です。

宣言自体は無料で、Webから簡単に手続きできます。ただし、宣言済みアカウントIDの発行に2〜3日かかるため、GビズIDと並行して進めましょう。

宣言手順: IPA SECURITY ACTIONのサイトで「宣言を行う」から手続きします。

一つ星と二つ星の違いは、情報セキュリティ5か条に取り組む(一つ星)か、さらに自社の情報セキュリティポリシーを策定している(二つ星)かの違いです。申請には一つ星で足ります。


Step 3:IT導入支援事業者の選定(所要:1〜2週間)

チェック:IT導入支援事業者を決めているか?

  • ☐ 登録済みのIT導入支援事業者(ベンダー)に相談済み
  • ☐ 導入予定のITツールが補助金対象ツールとして登録されている
  • ☐ 事業者から「招待」を受けてマイページを開設済み or 予定

デジタル化・AI導入補助金の交付申請は、事業者単独ではできません。必ず登録済みのIT導入支援事業者を経由して申請します。

この制度の仕組み上、申請書類の大半はIT導入支援事業者が入力します。したがって、IT導入支援事業者の質が採択率に直接影響します。選定で押さえるべきポイントは次の通りです。

  • 採択実績: 過去の採択件数が多い事業者は、申請書の書き方に慣れています
  • 対応ツールの種類: 自社が導入したいツールを取り扱っているか確認します
  • サポート体制: 申請後の実績報告まで支援してくれるかどうかも重要です
  • 費用の透明性: 補助金申請サポート費が補助対象外の場合があるため確認が必要

公式サイトのITツール・支援事業者検索で、業種や導入目的から対応事業者を検索できます。

IT導入支援事業者の選び方については、IT導入支援事業者の選び方7つのポイントも参考にしてください。


Step 4:導入ITツールの選定と見積もり取得(所要:1週間)

チェック:導入するITツールと費用を確定しているか?

  • ☐ 導入するITツール・サービスを決定している
  • ☐ IT導入支援事業者から正式な見積もりを取得済み
  • ☐ 見積もり金額が補助申請額の根拠として使えるものか確認した
  • ☐ 対象ツールが「通常枠」「インボイス枠」等どの枠に該当するか把握している

補助額の計算は「補助対象経費 × 補助率」です。見積もりなしで申請金額を設定することはできません。

AI関連で補助対象になるITツールの例を挙げます。

  • AIチャットボット・問い合わせ自動化ツール(顧客対応の省人化)
  • AI-OCR・帳票処理自動化ツール(請求書・発注書の自動入力)
  • AI搭載ERP・基幹システム(在庫・受発注・会計管理の一元化)
  • AIによる需要予測・売上分析ツール(データドリブン経営の支援)
  • クラウド型会計・給与計算ソフト(インボイス枠で補助率アップ)

ただし、汎用PC・タブレットの購入費や既存システムの保守・運用費は原則として補助対象外です。ツールの選定時に事業者に確認しましょう。


Step 5:3年間事業計画の策定(所要:1〜2週間)

チェック:事業計画の骨格を作れているか?

  • ☐ 現状の業務課題を数字で整理済み(月間工数・対応件数・エラー率等)
  • ☐ ITツール導入後の改善目標をKPIで設定済み(数値+期間)
  • ☐ 3年間の売上・利益・賃金の計画数値を作成済み
  • ☐ 実施体制(責任者・担当者・ベンダー役割分担)を明文化済み
  • ☐ 導入スケジュール(月単位)を作成済み

正直、この事業計画の策定が一番大変です。申請書の記載内容の約7割がこの計画書の内容で占められるからです。

審査員が確認するのは主に2点です。「なぜこの会社にこのITツールが必要か(課題の深刻さ)」と「導入後に本当に改善するか(目標の具体性)」です。

以下のような書き方を意識しましょう。

項目 NG例 OK例
課題 「顧客対応に時間がかかっている」 「月間問い合わせ280件に対し担当2名。平均応答時間4.5時間で顧客満足度2.1/5.0」
目標 「業務効率を改善する」 「AIチャットボット導入で自動応答率70%達成。担当者工数を月80時間→25時間に削減(3年目)」
賃金計画 記載なし 「効率化による工数削減分を人材育成に充当し、3年間で従業員平均給与を年3%以上引き上げる」

賃上げに関する加点項目も確認しておきましょう。「事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させる」旨を従業員に表明すると加点対象となります(ただし採択後の達成義務あり)。


申請でよくある不備 4選

不備1: GビズIDをプライムではなくメンバーで申請してしまう

❌ 「GビズIDを取得した」→ 実はメンバーアカウント(従業員向け)だった
⭕ 法人代表者・個人事業主本人が「プライムアカウント」を取得する

GビズIDにはプライムとメンバーがあります。補助金申請に必要なのはプライムだけです。メンバーを取得してしまうミスが多いため、取得画面でよく確認してください。

不備2: 交付決定前にITツールを発注してしまう

❌ 「採択通知が来たのでさっそく発注した」
⭕ 採択通知の後「交付決定通知」を受け取ってから発注・契約する

採択≠交付決定です。交付決定前の発注は補助対象外になります。この一点で数百万円の補助金を失うケースが毎回一定数発生します。

不備3: 申請書にツールの説明しか書いていない

❌ 「ChatGPTは高度なAIで、多くの企業が導入しています…」(ツールカタログになっている)
⭕ 「当社では月120時間の事務処理を2名で担当しているが、ミス率が4%と高く、人件費換算で年間○万円の損失が発生している。このシステムで…」

審査員が見たいのは「なぜこの会社がこのツールを必要としているか」です。ツールのスペックより、自社の課題と解決策のマッチングを優先して書きましょう。

不備4: 実施体制が「社長一人」になっている

❌ 「事業責任者: 代表取締役 ○○(全業務担当)」
⭕ 「プロジェクト責任者: 代表取締役、実務推進: 営業部長、システム連携: ITベンダーA社 担当○名」

一人体制は「本当に実行できるのか?」と審査員に懸念されます。外部支援を含めた体制図を示すことで実現可能性が高まります。


過去の採択率から見える傾向

旧IT導入補助金2025年度の第7次公募では、全体採択率が43.6%(前回第6次: 42.5%)でした。通常枠では37.9%と40%を下回る水準で、補助金競争は年々厳しくなっています(出典: IT導入補助金2025 事務局発表 採択結果)。

採択率が下がっている主な理由は、申請件数の増加です。ということは裏を返せば、「事業計画の質」で差をつけやすい制度でもあります。上位4割に入る事業計画書を書けば採択されます。

なお、デジタル化・AI導入補助金2026はAI導入を特に重点支援する方向性を打ち出しており、AI関連ツールへの投資が前向きに評価される見込みです。ただし2026年度の採択率は公募後に公表される予定のため、現時点では参考値として捉えてください。


3月30日まであと10日:今からやること

申請受付まで残り10日の状況を踏まえ、優先度順にまとめます。

  1. 今日(最重要): GビズIDプライムの取得状況を確認する。未取得なら即申請。同時にSECURITY ACTION宣言の申し込みも行う
  2. 今週中: IT導入支援事業者に連絡・相談。導入したいツールの候補を2〜3個決めておく
  3. 来週: 見積もりを取得し、事業計画書のドラフトを作成する。自社の業務課題を数字で整理する
  4. 3月30日〜: 事業者から「招待」を受けてマイページを作成。申請書の最終確認後に提出

1次締切は2026年5月12日です。3月30日に申請が始まっても、締切は5月12日まであります。焦って内容が薄い申請書を出すより、4月末までに完成度を高める方が採択率は上がります。

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参考・出典


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この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。


免責事項
本記事の情報は2026年3月20日時点の各省庁・事務局の公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

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