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【3/30申請開始】IT導入補助金はデジタル化AI補助金に|上限450万円の全枠解説

この記事の結論

2026年3月30日10時から申請受付開始。旧IT導入補助金がデジタル化・AI導入補助金に名称変更、通常枠の上限450万円・5枠の違いと申請スケジュールを完全解説。

2026年3月30日、午前10時。「IT導入補助金」として知られてきたこの制度が、新たな名前で申請受付をスタートした。正式名称は「デジタル化・AI導入補助金2026」。ただ看板を架け替えただけでなく、通常枠の補助上限が引き上げられ、AI導入に向けた支援が手厚くなっている。

「IT導入補助金で検索したらヒットしなかった」「制度が変わったと聞いたが何が変わったのか」——そういった疑問に、今日から動き始める人のために答える記事だ。申請できるのは2026年5月12日17時(1次締切)まで。


デジタル化・AI導入補助金2026の基本データ

項目 内容
制度名(新) デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)
所管 経済産業省 中小企業庁 / 運営:中小企業基盤整備機構
対象者 中小企業・小規模事業者・個人事業主
補助上限 5万〜450万円(通常枠) / 最大3,000万円(複数者連携枠)
補助率 1/2〜4/5(枠・事業者規模により異なる)
申請受付開始 2026年3月30日(月)10:00〜
1次締切 2026年5月12日(火)17:00
交付決定予定 2026年6月18日頃
申請方法 申請マイページ(IT導入支援事業者経由)
公式サイト it-shien.smrj.go.jp

※2026年3月公開の公募要領に基づく情報です。最新情報は公式サイトでご確認ください。

各補助金制度との使い分けは、AI導入に使える補助金・助成金7制度を徹底比較で整理しています。


「IT導入補助金」との違いまとめ — 何が変わり、何が変わらなかったか

率直に言うと、制度の骨格は旧IT導入補助金を引き継いでいる。IT導入支援事業者を通じて申請する仕組み、jGrantsでの電子申請、GビズIDが必要な点——これらは変わっていない。

変更項目 旧IT導入補助金 デジタル化・AI導入補助金2026
制度名 IT導入補助金 デジタル化・AI導入補助金
通常枠の上限 150万円 450万円 ↑
AI導入への対応 間接的(ITツール全般) 明示的(AI導入を正面に据える)
2回目申請の賃上げ要件 なし(単年度申請のみ) 追加(給与支給総額の年平均成長率等)
インボイス対応枠 インボイス枠として存在 引き継ぎ(内容同様)
セキュリティ対策枠 存在 引き継ぎ

最も大きな変化は通常枠の上限額だ。旧制度の150万円から450万円へ3倍に拡充された。AIツールや複数プロセスにまたがるDXシステムをまとめて導入する場合、一気に使いやすくなっている。


5枠の違いと自社に合う枠の選び方

補助率 補助上限 どんな会社向け
通常枠 1/2(最低賃金近傍事業者2/3) 5万〜450万円 AI・ITツール全般を導入したい
インボイス枠(ツール) 3/4(小規模4/5) 〜350万円 インボイス対応ソフトを導入したい
インボイス枠(ハード) 1/2 〜10万円 PC・タブレット・券売機を購入したい
セキュリティ対策推進枠 1/2(小規模2/3) 5万〜150万円 サイバーセキュリティ対策を強化したい
複数者連携枠 2/3〜4/5 〜3,000万円(全体) 10者以上で連携したデジタル化を進めたい

通常枠が向いているのはこんな会社

AI活用・DX推進をメインに検討しているなら、まず通常枠を確認する。補助対象はソフトウェア費、クラウド利用料、導入関連費が中心で、以下のようなケースに対応できる。

  • AIチャットボット導入(月の問い合わせ対応工数を60%削減したい)
  • AI-OCRで帳票処理を自動化(経理部門の残業月30時間を削減したい)
  • 生成AIを使った営業資料・提案書の作成自動化
  • 在庫管理・受発注をAI需要予測で効率化

注意点が一つ。IT導入支援事業者が提供するツールでなければ補助対象にならない。自社でSaaSを直接契約しても対象外だ。申請前に使いたいツールのIT導入支援事業者が公式に登録されているか確認すること。

インボイス枠を選ぶ判断基準

「とにかく補助率を高くしたい」なら、インボイス対応ソフトを含む場合はインボイス枠が有利。小規模事業者なら補助率4/5まで引き上がる。ただしインボイス対応の「会計」「受発注」「決済」機能が含まれることが条件なので、AI-OCR単体などは通常枠になる。


申請スケジュール — 今日から動くための日程

日程 イベント やること
3月30日(今日) 申請受付開始 申請マイページにログイン、IT導入支援事業者に連絡
〜4月中旬 書類準備期間 GビズID確認、SECURITY ACTION取得、見積書準備
5月12日17時 1次締切(厳守) 申請書提出
6月18日頃 1次交付決定 交付決定後に発注・契約開始(これより前はNG)
2026年12月25日 事業実施期間終了(1次) 事業完了・実績報告

1次締切まで約7週間。「まだ余裕がある」と感じるかもしれないが、IT導入支援事業者への相談→ツール選定→申請書類準備で3〜4週間はかかる。今日動かない場合、1次締切には間に合わない可能性がある。

2次締切以降も申請機会はあるが(6月・7月・8月)、交付決定が遅くなるほど事業実施期間が短くなる。年内に成果を出すなら1次が有利だ。


申請を進める5つのステップ

Step 1: GビズIDプライムを取得する(1〜2週間)

取得済みなら次のステップへ。未取得の場合は今すぐ申請を始めること。法人は印鑑証明書が必要で、郵送確認を経るため通常1〜2週間かかる。

GビズIDプライム取得の完全ガイド(2026年3月の認証変更対応版)

Step 2: SECURITY ACTIONを取得する(即日)

情報処理推進機構(IPA)のサイトで「二つ星」宣言を行う。オンライン手続きで即日完了できる無料の自己宣言制度だ。

Step 3: IT導入支援事業者を選定する(1〜2週間)

補助金申請は事業者主導で進める。公式サイトの検索ページで自社の業種・導入したいツールに合った事業者を探す。この段階で使いたいツールが登録済みかどうかも確認できる。

IT導入支援事業者の選び方7つのポイント

Step 4: 申請マイページで申請書を作成・提出する

IT導入支援事業者から申請マイページへの招待が来る。招待後、基本情報入力→添付書類アップロード→宣誓・提出の流れ。

申請マイページの操作手順ガイド(図解)

Step 5: 交付決定を待ってから発注・契約する

これが最大の注意点。採択通知が来ても、交付決定通知が届くまで発注・契約してはいけない。交付決定前の経費は一円も補助されない。


よくある不備と落とし穴

❌ IT導入支援事業者の登録を確認せずに進めた

⭕ 使いたいソフトのベンダーが「デジタル化・AI導入補助金2026」の支援事業者として登録されているか、申請前に公式サイトで確認する。

なぜ重要か: 登録されていない事業者が提供するツールは補助対象にならない。お気に入りのSaaSでも対象外になるケースがある。

❌ 「採択=補助金もらえる」と思って交付決定前に発注した

⭕ 採択通知ではなく「交付決定通知」が届いてから発注・契約する。この順番を守らないと補助金が受け取れない。

❌ SECURITY ACTIONの取得を後回しにした

⭕ 申請時点でSECURITY ACTIONの宣言が完了していることが必須。即日できる手続きなので、今日中に済ませる。

❌ 通常枠150万円以上を申請しようとしたら対象プロセスが足りなかった

⭕ 通常枠で150万円以上の補助を受けるには「4プロセス以上」が対象になるITツール導入が必要。プロセス数の確認はIT導入支援事業者と相談すること。


今すぐやること — 本日3月30日のアクションリスト

  1. GビズIDプライムを持っているか確認 → 未取得なら今すぐ申請(GビズIDポータル
  2. SECURITY ACTION二つ星を申請IPAサイトから即日完了
  3. 導入したいITツールを2〜3絞り込み → IT導入支援事業者に問い合わせる

どの枠が自社に向いているか、AI導入の計画策定でお悩みであれば、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。AI導入のコンサルティング・研修を専門とする株式会社Uravationがサポートします。


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参考・出典


この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。


免責事項

本記事の情報は2026年3月23日時点の公募要領・公式サイトの公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

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