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【2026年最新】福岡県・北九州市のDX補助金5選|最大2,250万円

【2026年最新】福岡県・北九州市のDX補助金5選|最大2,250万円

この記事の結論

福岡県中小企業生産性向上補助金(最大2,250万円・補助率3/4)や北九州市DX推進補助金など、福岡エリアで使えるDX・AI補助金5制度の補助率・申請方法・締切を解説。

福岡県エリアのDX補助金で、いくら補助されるのか

福岡県内の中小企業がAIやDXに取り組むなら、知っておくべき支援制度が5つある。県独自の大型補助金から北九州市のロボット導入支援まで、補助率は最大3/4、上限額は最大2,250万円に達する。国の補助金と併用すれば、実質負担をかなり圧縮できる場合もある。

正直、福岡は九州の中でもDX支援が手厚い地域だ。県がDX推進センターを設置して無料の伴走支援を行い、そのセンターの支援を受けること自体が補助金の申請要件になっている制度もある。つまり「まず相談→計画策定→補助金申請」という流れが、制度設計の段階から組み込まれている。

制度名 運営 補助率 上限額 公募状況(2026年3月時点)
福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金 福岡県 2/3〜3/4 2,250万円 2次募集(3/31締切)受付中
福岡県中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金 福岡県 国2/3+県1/12=3/4 県上乗せ分 562,500円 2025年度分は終了。2026年度は未発表
北九州市DX推進補助金 北九州市 2/3 500万円 2025年度分は終了。2026年度は4月以降に公募予定
北九州市ロボット・AI導入支援補助金 北九州市 1/2 200万円 2026年度公募予定
北九州市中小企業DX支援補助金 北九州市 2/3 100万円 2026年度公募予定

※ 上記は2026年3月17日時点の各自治体公表資料に基づく情報です。2026年度の公募内容は変更される場合があります。

各補助金制度の補助率・上限額の比較は、AI導入に使える補助金5選 徹底比較も参考にしてください。

福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金 — 県内最大級の支援

この制度が福岡県エリアの目玉。令和7年12月補正予算で措置された補助金で、県が設置する「福岡県中小企業DX推進センター」の支援を受けている企業だけが申請できる。

ポイントは賃上げとセットになっていること。事業場内最低賃金を30円以上引き上げることが条件だが、その分だけ補助率と上限額が優遇される設計になっている。

補助率・上限額の詳細

最低賃金の引き上げ額 補助区分 補助率 上限額
30円以上60円未満 大規模支援 2/3以内 2,000万円
小規模支援 2/3以内 200万円
60円以上 大規模支援 3/4以内 2,250万円
小規模支援 3/4以内 225万円

対象になる経費

AI導入・DX推進で使いやすい経費区分が並んでいる。

  • 設備購入費:AI検品カメラ、IoTセンサー、ロボットアーム等
  • ソフトウェア購入費:AI-OCR、生成AI業務ツール、RPA等
  • クラウド利用料:SaaS型の業務管理・会計システム
  • 情報システム構築の委託料:AIチャットボット開発、データ分析基盤構築
  • 社員の教育訓練費:AI研修、DXリテラシー向上セミナーの受講料

ただし、汎用的なPC・タブレット単体の購入は対象外。あくまで「生産性向上に直結するシステムの一部」として使う場合に限られる。

申請スケジュール(2026年)

募集回 提出期限 交付決定
1次募集 2026年2月24日(終了) 2026年4月上旬
2次募集 2026年3月31日 2026年5月中旬
3次募集 2026年5月7日 2026年6月中旬
4次募集 2026年6月9日 2026年7月下旬

5次募集以降も予定されているが、詳細は決まり次第発表。補助対象期間は令和9年(2027年)2月15日までに完了する事業が対象だ。

申請前に必ずやること:DX推進センターへの相談

この補助金は「いきなり申請書を出す」タイプではない。まず福岡県中小企業DX推進センターに申し込み、アドバイザーと一緒に「DX・生産性向上支援計画」を作る必要がある。

計画の作成に1〜2か月かかるので、3次募集(5月7日締切)に間に合わせるなら、遅くとも3月中にセンターへ連絡したい。電話は092-292-8890、平日9時〜17時で受付している。

センターには中小企業診断士5名と専門アドバイザー14名が在籍しており、相談は全て無料。開設から6年半で830社以上が支援を申し込み、430社以上が成果を達成している実績がある。

福岡県のIT導入補助金上乗せ — 国の補助に県が追加補助

国の「IT導入補助金2025(通常枠)」に採択された福岡県内企業に対し、県が独自に補助率を1/12上乗せする制度。国の補助率2/3と合わせて、実質3/4の補助率になる。

項目 内容
制度名 福岡県中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金
補助率 国2/3+県1/12=合計3/4
県の補助上限 562,500円
対象 国のIT導入補助金2025(通常枠)で補助率2/3の対象として採択された県内企業
2025年度の申請期間 2025年3月31日〜2026年1月19日(終了)

2025年度分の申請は既に終了している。2026年度の「デジタル化・AI導入補助金」に対する福岡県独自の上乗せ補助は、2026年3月時点ではまだ発表されていない。前年度と同様の上乗せ制度が設けられる可能性はあるが、現時点では未確定だ。続報が出たらこの記事を更新する予定。

北九州市のDX・AI関連補助金 — 3制度を使い分ける

北九州市は2025年4月に政令市初の「DX・AI戦略室」を設置し、「AI活用推進都市」を宣言した。市内中小企業向けの補助金も複数用意されている。

北九州市DX推進補助金

DXによる業態変革や新ビジネス創出に取り組む市内中小企業を支援する制度。

補助率 上限額 内容
計画策定枠 2/3 200万円 DX推進計画の作成を支援
事業変革枠 2/3 500万円 業態変革・新ビジネス創出への投資

2025年度の公募(2025年4月〜5月)は終了済み。2026年度は4月以降に公募が開始される見込みだが、正式な公募要領はまだ出ていない。北九州市ロボット・DX推進センターのサイトで最新情報を確認してほしい。

北九州市ロボット・AI導入支援補助金

製造業を中心に、ロボットやAIの導入費用を直接支援する制度。

  • 補助率:1/2
  • 上限額:200万円
  • 対象:市内中小企業・小規模事業者

AI画像検査システムや自動搬送ロボットの導入に向いている。補助率は他の制度より低めだが、ハードウェア込みのロボット導入に特化している点が強み。

北九州市中小企業DX支援補助金

AI、IoT、クラウドサービスなどのソフトウェア寄りの導入を支援。

  • 補助率:2/3
  • 上限額:100万円
  • 対象:市内中小企業・小規模事業者

小規模な導入(クラウド会計、AI-OCR、チャットボット等)に使いやすい。上限100万円と小さめだが、補助率2/3は悪くない。

国の補助金と地域制度の併用パターン

福岡県企業が最も効率よく補助金を活用するための併用パターンを整理した。

組み合わせ 可否 ポイント
デジタル化・AI導入補助金(国)+ 福岡県生産性向上補助金 要確認 同一経費の二重計上はNG。設備=県、ソフト=国で分ける等の工夫が必要
デジタル化・AI導入補助金(国)+ 北九州市DX支援補助金 要確認 市の制度は国の補助金と別経費であれば併用可能な場合がある
福岡県生産性向上補助金 + 人材開発支援助成金(国) ⭕併用可 設備導入=県補助金、社員研修=助成金で分離すれば問題なし
北九州市ロボット導入支援 + ものづくり補助金(国) ❌不可 同一事業・同一経費では原則1制度のみ

併用のルールは年度ごとに変わることがある。申請前に各制度の事務局に「この組み合わせで申請して問題ないか」を必ず確認しよう。

おすすめ活用シナリオ

シナリオ1:製造業がAI検品+ロボットを導入したい

→ 福岡県生産性向上補助金(大規模支援)を軸に、DX推進センターの伴走支援を受けながら申請。補助率3/4で上限2,250万円。事業場内最低賃金を60円以上引き上げれば最大限の補助が受けられる。

シナリオ2:サービス業がクラウド+AIチャットボットを導入したい

→ 国のデジタル化・AI導入補助金(3月30日申請開始)でソフトウェア費用をカバー。福岡県の上乗せ制度が2026年度も出れば、補助率がさらに向上する可能性あり。

シナリオ3:北九州市内の企業が小規模にDXを始めたい

→ 北九州市中小企業DX支援補助金(上限100万円)で手始めにクラウド型業務管理ツールを導入。成果が出たら次年度に大型補助金にステップアップ。

申請で落ちやすいパターンと回避策

失敗1:DX推進センターへの相談を後回しにする

❌ 「まず公募要領を読んで、それから相談すればいいか」と先延ばしにする

今すぐセンターに電話して支援を申し込む。計画策定に1〜2か月かかるので、3次募集に間に合わなくなる

福岡県の生産性向上補助金はセンターの支援計画が申請の前提条件。後から慌てても間に合わない。

失敗2:交付決定前に設備を発注してしまう

❌ 「採択されたから、すぐ業者に発注しよう」

交付決定通知書が届いてから発注・契約する。採択≠交付決定

交付決定日よりも前に発注・購入・契約したものは、福岡県の補助金でも対象外と明記されている。数百万円をドブに捨てることになる。

失敗3:賃上げ要件を軽く見る

❌ 「とりあえず30円上げればいいんでしょ」と深く考えない

事業場内最低賃金の時給換算を正確に把握し、引き上げ後の賃金台帳を事前にシミュレーションする

60円以上引き上げれば補助率が2/3→3/4に上がり、上限も2,000万→2,250万円になる。たった30円の差で補助額が大きく変わるので、戦略的に設定したい。

失敗4:「省力化」の説明が曖昧

❌ 「AIで業務を効率化します」とだけ書く

⭕ 「月間120時間の手作業による在庫確認を、AI需要予測ツールの導入により月30時間に削減(75%減)」と具体的に書く

アドバイザーと一緒に計画を作る段階で、数字の根拠を固めておくことが重要。ぶっちゃけ、この計画書の質が採否を分ける。

申請準備から補助金受取までの全体像

Step 1:GビズIDの取得(所要:1〜2週間)

国の補助金(デジタル化・AI導入補助金)を使う場合に必要。法人は印鑑証明書を用意してGビズIDのプライムアカウントを申請する。福岡県の独自補助金は電子申請(ふくおか電子申請サービス)で出せる。

GビズID登録の完全ガイドで手順を詳しく解説しています

Step 2:DX推進センターに相談(所要:初回相談は即日〜1週間)

福岡県の生産性向上補助金を狙うなら、最初にセンター(092-292-8890)に電話。企業診断スタッフが現場を訪問し、課題を整理してくれる。

Step 3:DX・生産性向上支援計画の策定(所要:1〜2か月)

アドバイザーと一緒に、どのAI・DXツールを入れて、どう生産性を上げるかを計画書にまとめる。この計画書が補助金申請のベースになる。

Step 4:見積書の取得と申請書作成(所要:2〜3週間)

導入予定のシステムについて原則2社以上から見積書を取る。1社しか取れない場合は理由書が必要。申請書類一式は福岡県庁のページからダウンロードできる。

Step 5:申請書提出

郵送、持参、または「ふくおか電子申請サービス」で提出。各募集回の提出期限に注意。

Step 6:交付決定・事業実施

交付決定通知を受けてから、設備の発注・契約・導入を進める。交付決定前の着手は対象外になるので絶対に注意。

Step 7:実績報告・補助金の受取

事業完了から14日以内または令和9年2月15日のいずれか早い日までに実績報告書を提出。審査後に補助金が振り込まれる(後払い)。

福岡県・北九州市の無料DX相談窓口

「どの補助金が自社に合うか分からない」「そもそもDXって何から始めればいい?」という場合は、以下の窓口に相談するのが早い。全て無料で利用できる。

窓口 電話番号 対象エリア 特徴
福岡県中小企業DX推進センター 092-292-8890 福岡県全域 伴走型支援。補助金の申請要件にもなる
北九州市ロボット・DX推進センター 093-695-3090 北九州市 ロボット・AI導入に特化。市の補助金情報もここ
YOKA-DIGI デジタル化相談窓口 092-441-2189 福岡市 福岡商工会議所運営。IT導入の基礎相談

今からやるべき3つのこと

  1. 今日中に:福岡県中小企業DX推進センター(092-292-8890)に電話して、支援の申し込みについて相談する。2次募集の3月31日締切はもう目前
  2. 今週中に:自社で「AIやDXで改善したい業務」を3つ書き出す。月に何時間かかっているか、数字で把握する
  3. 3月30日までに:国のデジタル化・AI導入補助金の申請受付が始まるので、GビズIDの取得状況を確認しておく

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この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

AI導入の計画策定や、どの補助金が自社に合うか分からない場合は、お問い合わせフォームからお気軽にご質問ください。


免責事項

本記事の情報は2026年3月17日時点の福岡県庁、北九州市、各事務局の公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず福岡県庁の公式ページおよび各市の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

参考・出典

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