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デジタル化AI補助金の必要書類比較2026

デジタル化AI補助金2026 必要書類比較 3枠

この記事の結論

デジタル化・AI導入補助金2026の通常枠、インボイス枠、セキュリティ対策推進枠で必要書類と補助率を比較。6月15日締切分の準備を整理。

デジタル化・AI導入補助金2026は、申請枠によって「同じ書類で足りる部分」と「枠ごとに追加される書類」が分かれます。特に迷いやすいのは、通常枠・インボイス枠・セキュリティ対策推進枠の違いです。

2026年6月15日17:00の2次締切分で交付申請を検討するなら、まずは自社が選ぶ枠を決め、その枠で追加提出が必要になる資料を先に洗い出すのが安全です。正直、ツール選定よりも「履歴事項全部証明書の発行日」「納税証明書の種類」「取引先一覧の有無」で止まるケースのほうが実務では多いです。

先に結論:選ぶ枠で追加書類が変わる

ざっくり言うと、AIソフトウェアや業務システムを入れるなら通常枠、会計・受発注・決済やレジ周りならインボイス枠、サイバーセキュリティお助け隊サービスならセキュリティ対策推進枠を検討します。ただし、必要書類は完全に同じではありません。

検討している内容 候補になりやすい枠 補助率・補助額の目安 書類面で注意する点
AIチャットボット、AI-OCR、CRM、在庫管理などのITツール 通常枠 補助率1/2以内。最低賃金近傍の要件を満たす場合は2/3以内。補助額は5万円以上450万円以下 法人・個人の共通書類に加え、補助率2/3以内や加点を狙う場合は賃金状況報告シートが絡む
会計・受発注・決済、POSレジ、券売機、PC・タブレット等 インボイス枠(インボイス対応類型) ITツールは補助額350万円以下。50万円以下部分は3/4以内、小規模事業者は4/5以内、50万円超部分は2/3以内。PC等は10万円、レジ等は20万円が上限 ハードウェアを含める場合、対象機能とカテゴリーの整合性を確認する
取引先に受発注ソフトのアカウントを供与する インボイス枠(電子取引類型) 補助額は350万円以下。中小企業・小規模事業者等は2/3以内、その他の事業者等は1/2以内 取引先アカウント一覧と、取引先側の法人・個人事業主書類が必要になる
サイバーセキュリティお助け隊サービスを導入する セキュリティ対策推進枠 中小企業は1/2以内、小規模事業者は2/3以内。補助額は5万円以上150万円以下 サプライチェーン寄与度で加点審査を希望する場合は取引先一覧が関係する

補助金全体の比較から入りたい場合は、先にAI導入に使える補助金5選 徹底比較も参照してください。本記事では、デジタル化・AI導入補助金2026の交付申請書類に絞って整理します。

2026年2次締切分の制度メモ

制度名 デジタル化・AI導入補助金2026(中小企業デジタル化・AI導入支援事業)
所管・実施 中小企業庁・独立行政法人中小企業基盤整備機構、事務局は中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局
対象者 中小企業・小規模事業者等。業種ごとに資本金・従業員数の定義が異なる
公募回 通常枠、インボイス枠、セキュリティ対策推進枠は2次締切分
締切日 2026年6月15日(月)17:00
交付決定日 2026年7月23日(木)予定
事業実施期間 交付決定後から2027年1月29日(金)17:00予定
申請方法 申請マイページを通じた電子申請。GビズIDプライムが必要
公式サイト デジタル化・AI導入補助金2026 公式サイト(URL: https://it-shien.smrj.go.jp/)

上記は、公式の事業スケジュールに掲載されている2次締切分の情報です。3次以降のスケジュールは公式ページで別途確認してください。

全枠共通で先にそろえる書類

交付申請マニュアルでは、通常枠・インボイス対応類型・電子取引類型・セキュリティ対策推進枠に共通する基本書類が整理されています。まずここで詰まらないこと。これが一番大事です。

申請者 必要書類 実務上の注意点
法人 履歴事項全部証明書 発行から3カ月以内のもの。古い登記簿を流用しない
法人 法人税の納税証明書 税務署で発行された直近分の法人税の納税証明書。「その1」または「その2」
法人 直近分の貸借対照表・損益計算書 財務状況を確認する資料。税務申告書類と年度がずれないようにする
個人事業主 本人確認書類 運転免許証、運転経歴証明書、住民票など。住民票は発行から3カ月以内
個人事業主 所得税の納税証明書 税務署で発行された直近分の所得税の納税証明書。「その1」または「その2」
個人事業主 確定申告書の控え 税務署が受領した直近分の確定申告書控え
個人事業主 青色申告決算書または収支内訳書 財務状況を確認する資料。確定申告書とセットで準備する

ポイントは、代替書類が認められないと明記されていることです。たとえば「納税証明書の代わりに領収書を出す」「履歴事項全部証明書の発行日が古いまま提出する」といった処理は、不備につながります。

また、添付書類にマイナンバーや保険者番号などの個人情報が含まれる場合は、黒塗りなどで判別できないようにする必要があります。個人情報が記載されている場合、事務局側で添付書類が削除される扱いになるため、再提出の原因になります。

通常枠:AI・業務システム導入で見るべき書類

通常枠は、AIチャットボット、AI-OCR、顧客管理、在庫管理、経理・人事など、幅広い業務システムの導入で候補になります。公式ページでは、補助対象としてソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、導入関連費などが示されています。

補助額は、1プロセス以上なら5万円以上150万円未満、4プロセス以上なら150万円以上450万円以下です。補助率は原則1/2以内ですが、令和6年10月から令和7年9月までの間に、地域別最低賃金以上から令和7年度改定の地域別最低賃金未満で雇用している従業員が全従業員の30%以上である月が3カ月以上ある場合、2/3以内の適用が示されています。

通常枠で書類面の注意点になるのは、賃金状況報告シートです。補助率2/3以内の適用や一部加点を希望する場合、所定様式の提出が必要になります。「AIツールの資料はそろっているのに、賃金関係の様式だけ後回し」という状態は避けたいところです。

  • 対象経費の例:AIチャットボットのソフトウェア費、AI-OCRのクラウド利用料、CRM・SFAの導入設定費
  • 対象になりにくい例:登録外のITツール、交付決定前に契約・発注した経費、補助事業と関係が薄い汎用機器
  • 書類の落とし穴:補助率引上げを狙うのに、賃金状況報告シートの対象期間や従業員割合の整理が甘い

インボイス枠:会計・受発注・決済は類型を取り違えない

インボイス枠は、インボイス対応類型と電子取引類型で見るべき書類が変わります。同じ「インボイス枠」でも、目的が違います。ここを混ぜると、書類以前に枠選びがずれます。

インボイス対応類型

インボイス対応類型は、「会計」「受発注」「決済」の機能を持つITツールや、それに関連するハードウェアが対象になります。ITツールの補助額は350万円以下で、50万円以下部分は補助率3/4以内、小規模事業者は4/5以内、50万円超から350万円以下部分は2/3以内です。PC・タブレット等は10万円、レジ・券売機等は20万円が上限です。

POSレジや券売機を含める場合は、対象機能の確認がかなり重要です。公募要領では、POSレジ・モバイルPOSレジ・券売機について、「会計」「受発注」「決済」のうち「決済」機能を有するカテゴリー1のソフトウェアで登録されたPOSレジシステムを利用するための機器が対象になる旨が示されています。単にレジを買う、では足りません。

電子取引類型

電子取引類型は、発注側の事業者がインボイス制度対応の受発注ソフトを導入し、受注側の中小企業・小規模事業者等にアカウントを無償で発行して利用させるケースが前提です。補助率は、中小企業・小規模事業者等が2/3以内、その他の事業者等が1/2以内。補助額は350万円以下です。

この類型では、取引先アカウント一覧に加えて、取引先が法人か個人事業主かに応じた書類が必要になります。つまり、自社の書類だけでは完結しません。取引先側の協力が必要になるため、申請準備の段取りは通常枠より重く見てください。

  • 対象経費の例:インボイス対応の会計ソフト、受発注システム、決済連携ソフト、対象要件を満たすPOSレジ関連機器
  • 電子取引類型の追加注意:アカウントを供与する取引先の情報整理が必要
  • 書類の落とし穴:取引先の書類回収に時間がかかり、申請内容の確定が遅れる

セキュリティ対策推進枠:IPAリスト掲載サービスが前提

セキュリティ対策推進枠は、サイバーセキュリティお助け隊サービスの導入を支援する枠です。公式ページでは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載され、かつIT導入支援事業者によりITツール登録されたサービスが対象とされています。

補助率は中小企業が1/2以内、小規模事業者が2/3以内。補助額は5万円以上150万円以下です。補助対象経費はサービス利用料(最大2年分)です。

書類面では、全枠共通の法人・個人事業主書類に加え、加点審査を希望する場合に取引先一覧が関係します。セキュリティ対策は「入れれば終わり」ではなく、サプライチェーン上のリスク低減と説明できるかが大切です。

  • 対象経費の例:IPAのサイバーセキュリティお助け隊サービスリスト掲載サービスの利用料
  • 対象確認の起点:IPAリスト掲載サービスであること、事務局にITツール登録されていること
  • 書類の落とし穴:一般的なセキュリティ製品なら何でも対象になると誤解する

申請作業の流れ:書類準備からSMS認証まで

交付申請マニュアルでは、通常枠、インボイス枠、セキュリティ対策推進枠の交付申請手続きの流れが共通で示されています。実務では、以下の順で進めると整理しやすいです。

  1. IT導入支援事業者・ITツールを選定する
    見積りを取り、対象となるITツールかを確認します。ただし、交付決定前の契約・発注・支払いは避けます。
  2. GビズIDプライムを取得する
    電子申請に必要です。GビズIDの準備はGビズID登録ガイドで流れを確認できます。
  3. 法人・個人事業主の基本書類をそろえる
    履歴事項全部証明書、納税証明書、財務書類、本人確認書類など、申請者区分ごとの書類を準備します。
  4. 枠ごとの追加書類を確認する
    通常枠の賃金状況報告シート、電子取引類型の取引先アカウント一覧、セキュリティ対策推進枠の取引先一覧などを確認します。
  5. 申請マイページに招待してもらう
    IT導入支援事業者から申請マイページへの招待を受け、基本情報・財務情報・経営情報を入力します。
  6. IT導入支援事業者がITツール情報を入力する
    申請者側だけで完結しません。IT導入支援事業者が導入ITツール情報や補助金申請額を入力します。
  7. 申請内容を確認し、宣誓・SMS認証で提出する
    最後に申請者が内容を確認し、SMS認証による本人確認を経て提出します。

交付申請は、1事業者あたり1申請のみとされています。一部の申請枠では同一年度内に異なる枠への重複申請が可能とされていますが、詳細は公募要領の申請単位を確認してください。複数のAI・DX投資を同時に検討している会社ほど、どの経費をどの枠に入れるかを先に設計する必要があります。

書類不備で止まりやすい4つのケース

1. 発行日・有効期限が条件を満たしていない

❌ 古い履歴事項全部証明書をそのまま添付する
⭕ 発行から3カ月以内かを確認してから添付する

履歴事項全部証明書や住民票は、発行日が見られます。社内にPDFが残っているからといって、古いものを使い回すのは危険です。

2. 納税証明書の種類が違う

❌ 領収書や別種の証明書で代用する
⭕ 法人税または所得税の納税証明書「その1」または「その2」を準備する

公募要領では、必要書類として税務署で発行された直近分の納税証明書が示されています。代替書類は一切認められないとされています。

3. 個人情報の黒塗りを忘れる

❌ マイナンバーや保険者番号が見える状態で添付する
⭕ 判別できないよう処理してから提出する

交付申請マニュアルでは、個人情報が記載されている場合、事務局にて添付書類を削除すると説明されています。削除されると、実質的に再提出の手間が増えます。

4. 交付決定前に契約・発注してしまう

❌ 採択・交付決定前に契約や支払いを進める
⭕ 交付決定を受けてから契約・発注・支払いに進む

交付申請マニュアルでは、「交付決定」を受ける前に一部でも契約・発注、支払い等を行った申請は、補助金の交付を受けることができないと明記されています。ここは金額が大きいほど痛いミスになります。

AI導入で使うなら、経費名ではなく業務プロセスで説明する

AI導入の相談でよくあるのが、「ChatGPT系ツールなら対象ですか」「AI-OCRなら補助されますか」という聞き方です。気持ちは分かります。ただ、デジタル化・AI導入補助金では、IT導入支援事業者が登録したITツールであること、業務プロセスに紐づくこと、申請枠の対象経費に合うことが重要です。

通常枠であれば、顧客対応・販売支援、決済・債権債務・資金回収管理、供給・在庫・物流、会計・財務・経営、総務・人事・給与・教育訓練・法務・情シス・統合業務、業種固有プロセスなどの観点で説明するほうが通りやすくなります。

AI/DX投資の例 説明しやすい業務課題 候補枠
AIチャットボット 顧客対応の一次回答、問い合わせ分類、営業時間外対応 通常枠
AI-OCR 請求書・注文書・申込書の読取、入力作業の削減 通常枠
AI需要予測 在庫過多・欠品の抑制、発注量の最適化 通常枠または複数者連携枠
POSレジ・決済連携 会計・決済・売上管理のデジタル化 インボイス対応類型
サイバー監視サービス ランサムウェア・不正アクセスなどによる事業停止リスクの低減 セキュリティ対策推進枠

要するに、ツール名よりも「どの業務を、どの数字で改善するか」です。補助金の行政手続きそのものは必要に応じて行政書士・社労士などの専門家に確認し、当社はAI導入・DX投資計画の整理をサポートします。

提出前に整える3つの準備

  1. 枠を1つに絞る前に、対象経費を棚卸しする
    ソフトウェア、クラウド利用料、導入設定、研修、ハードウェア、セキュリティサービスを分けて整理します。
  2. 法人・個人事業主の基本書類を先に発行する
    履歴事項全部証明書や納税証明書は、ツール選定と並行して準備できます。
  3. IT導入支援事業者との役割分担を明確にする
    申請マイページの入力は、申請者とIT導入支援事業者の双方で進めます。どちらが何を入力するかを決めておくと、不備訂正の時間を減らせます。

AI導入の目的や補助対象経費の整理で迷う場合は、Uravationのお問い合わせフォームからご質問ください。申請書類そのものの作成業務ではなく、AI導入計画・DX投資計画の整理として相談できます。

あわせて、補助金申請全般の書き方は補助金申請書の書き方ガイド、GビズIDの準備はGビズID登録ガイドも参考になります。

参考・出典


執筆: 株式会社Uravation 補助金ナビ編集部

この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

免責事項
本記事の情報は2026年6月2日時点の各省庁・事務局の公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず各制度の公式サイトおよび公募要領で最新の条件をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

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