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【2026年最新】愛知県・名古屋市のDX・AI補助金5選|製造業向け徹底比較

【2026年最新】愛知県・名古屋市のDX・AI補助金5選|製造業向け徹底比較

この記事の結論

愛知県・名古屋市で中小企業が使えるDX・AI補助金5制度を徹底比較。愛知県DX促進補助金(上限200万)・名古屋市デジタル活用支援補助金(ロボット枠500万)・国の3制度を解説します。

愛知県と名古屋市が2026年度(令和8年度)に用意しているDX・AI補助金が、ここにきて相次いで動き出している。

3月6日には愛知県の「中小企業デジタル化・DX促進補助金」の公募が始まり、4月15日からは名古屋市の「中小企業デジタル活用支援補助金」の相談受付もスタートした。愛知県は製造業の集積地でもあるため、こうした地域独自の制度と国の補助金を組み合わせると、AI・DX投資の実質負担をかなり抑えられる可能性がある。

この記事では、愛知県・名古屋市の独自制度に加え、愛知県内の中小企業が活用できる国の主要補助金を整理して紹介する。どの制度から始めるべきか迷っている場合、まずこの5つを把握しておくと判断しやすくなる。


2026年度 変更点まとめ

制度名 主な変更・動向 状況
愛知県 DX促進補助金 令和8年度から新たに公募開始(3/6〜5/12) 公募中
名古屋市 デジタル活用支援補助金 令和8年度も継続実施予定。相談受付4/15〜 準備中
デジタル化・AI導入補助金(国) IT導入補助金から名称変更。AI加点枠が新設 公募中(1次5/12締切)
ものづくり補助金(国) 第23次(5/8締切)。賃上げ要件3.5%へ強化 公募中(第23次)
人材開発支援助成金(国) 令和8年改定でAI研修コースが整理・拡充 随時受付

1. 愛知県 中小企業デジタル化・DX促進補助金(令和8年度)

愛知県の独自制度。デジタルツール導入や既存システムの改修を支援する。2026年度から新たに公募が始まった制度で、県内事業者に限定される。

基本データ

項目 内容
制度名 愛知県 中小企業デジタル化・DX促進補助金(令和8年度)
所管 愛知県 / 公益財団法人あいち産業振興機構
補助率 中小企業:1/2以内、小規模企業者:2/3以内
上限額 200万円
対象者 県内に事業所を有する中小企業・小規模企業者、かつあいち産業DX推進コンソーシアム加入
公募期間 2026年3月6日(金)〜5月12日(火)17:00
申請方法 メール申請(dx-hojo@aibsc.jp)
お問い合わせ 050-3120-4888(平日9:00〜16:00)

※ 上記は令和8年度公募の情報です。最新情報は愛知県DX補助金公式サイトをご確認ください。

3つの対象事業パターン

この制度は、事業内容をA・B・Cの3つから選択し、単独またはAと組み合わせて申請できる構造になっている。

  • A(コンサルティング): 業務・生産プロセスの可視化・課題認識を目的とした専門家派遣
  • B(デジタルツール導入): 生産性向上・省力化のためのITツール・ソフトウェア導入
  • C(システム改修・新構築): 既存システムの改修または新システム構築

AとBの組み合わせ、AとCの組み合わせも可能。コンサルティングだけ(A単独)でも申請できる点は、「何から始めればいい?」という段階の企業には使いやすい。

申請の前提条件

「あいち産業DX推進コンソーシアム」への加入が必須。加入手続きは無料で、あいち産業振興機構のサイトから申請できる。補助金の申請と同時進行でも間に合うが、早めに手続きしておくこと。


2. 名古屋市 中小企業デジタル活用支援補助金(令和8年度)

名古屋市が独自に実施している補助金。国の重点支援地方交付金を活用した制度で、ロボット・自動化装置も対象になる点が特徴的。

基本データ(令和7年度実績ベース、令和8年度詳細は公募開始後に確認)

区分 上限額 補助率 採択予定件数(参考)
通常枠 100万円 1/2 10件
賃上げ枠 150万円 1/2 30件
ロボット枠 500万円 1/2 5件
項目 内容
申請受付開始 令和8年4月15日(水)〜(予定)
相談窓口① 名古屋市新事業支援センター TEL 052-735-0808(要予約)
相談窓口② 名古屋商工会議所 TEL 052-223-5756(要予約、5月1日〜)
対象経費 ソフトウェア等導入費、設備費、ロボット導入費(産業用ドローン含む)
運営 公益財団法人 名古屋産業振興公社

※ 令和8年度の正式な公募要領は公募開始後に名古屋産業振興公社サイトで公表される予定。上記の枠・金額は令和7年度実績のため、変更がある可能性がある。

ロボット枠が製造業には刺さる

上限500万円のロボット枠は、製造業・物流業にとって使い勝手がいい。産業用ロボットのほか、自動化装置や産業用ドローンも対象になる。ただし採択予定件数が5件と少ないため、競争率は高くなる可能性がある。

相談が申請の前提条件になっているので、早めに窓口に問い合わせておきたい。


3. デジタル化・AI導入補助金(国・旧IT導入補助金)

2026年度から「IT導入補助金」が「デジタル化・AI導入補助金」に名称変更された。制度の中身も整理されており、AI加点枠が新設されている。

各補助金制度の詳細な比較はAI導入に使える補助金5選 徹底比較でもまとめているので参考にしてほしい。

枠ごとの補助率・上限額

補助率 上限額 主な対象
通常枠 1/2 150万円 ソフトウェア導入全般
デジタル化基盤導入枠 最大3/4 350万円 会計・受発注・EC等
小規模事業者枠 最大4/5 450万円 小規模事業者向け
AI加点枠 1/2〜3/4 450万円 AIツール導入
項目 内容
1次公募締切 2026年5月12日(火)17:00
申請方法 jGrants(電子申請、IT導入支援事業者経由)
公式サイト デジタル化・AI導入補助金事務局

愛知県の独自補助金(制度1)と国のデジタル化・AI導入補助金は、対象経費が重ならない場合に併用できる可能性がある。ただし同一経費への二重補助は不可のため、事前に各窓口に確認すること。


4. ものづくり補助金 第23次(国)

設備投資を伴うAI・DX導入では、ものづくり補助金が金額的に大きい選択肢になる。製造業集積地の愛知県企業には特に相性がいい制度だ。

基本データ(第23次)

項目 内容
補助率 1/2(小規模事業者・賃上げ要件充足で2/3)
補助上限額 750万円〜1,250万円(類型による)
賃上げ要件 3.5%以上の賃上げ(加点・補助率引上げ条件)
申請締切 2026年5月8日(木)
申請方法 jGrants(電子申請)
公式サイト ものづくり補助金総合サイト

正直、5月8日締切まで時間がない。第23次の公募はすでに始まっており、今から準備して間に合うかはスケジュール次第になってきている。

ものづくり補助金で採択率を上げるための事業計画書の書き方は、ものづくり補助金 第23次 事業計画書の最終チェック項目も参照してほしい。


5. 人材開発支援助成金(厚生労働省)

AI研修・DX人材育成にかかる費用の75%を助成する制度。設備投資や導入費用への補助ではなく「研修費用」への助成なので、他の補助金と性質が異なる。正確には補助金ではなく助成金だが、愛知県内の中小企業でも広く使われている。

基本データ

項目 内容
制度名 人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)
所管 厚生労働省
助成率 中小企業:75%(大企業60%)
助成上限 経費助成:対象経費の75%、賃金助成:500円/時間
対象経費 AI研修・DXリスキリング研修の受講費用、研修実施経費
申請方法 管轄の都道府県労働局またはハローワーク
受付 随時(訓練開始1ヶ月前までに計画届の提出が必要)

研修費用の75%が戻ってくるとなると、AI研修の実質負担は1人あたり数万円になることも多い。従業員10名に研修を行う場合、1人30万円の研修費なら実質7.5万円/人に抑えられる計算だ。

詳しい申請手順は人材開発支援助成金でAI研修費用を取り戻す申請手順で解説している。


愛知県・名古屋市 企業が使える制度の選び方

「どれを使えばいいか」は、投資内容と企業規模によって変わる。

今すぐ使えるAIツール(SaaS)を導入したいなら、国のデジタル化・AI導入補助金が最適。補助率が最大4/5(小規模事業者)で、5月12日の1次締切を狙う場合は今週中に動かないと間に合わない。

製造ラインにロボット・自動化を入れたいなら、名古屋市のロボット枠(上限500万円)か、ものづくり補助金(上限1,250万円)が選択肢になる。金額的にはものづくり補助金の方が大きいが、事業計画書の作り込みが必要で、審査も厳しい。

何から始めるかわからない段階なら、愛知県DX促進補助金のAパターン(コンサルティング単独申請)が使いやすい。専門家に業務課題の整理を依頼する費用も補助対象になるため、DXの入口として活用できる。

AI研修でスタッフのスキルを底上げしたいなら、人材開発支援助成金を並行して使う。研修費が75%戻るので、まずここから着手するのも合理的な判断だ。


国の制度と地域制度の併用は可能か

結論から言うと、「同一経費に対する二重補助でなければ可能」なケースが多い。

たとえば、愛知県DX促進補助金でコンサルティング費用(A事業)を補助してもらい、国のデジタル化・AI導入補助金でソフトウェア費用を補助してもらう、という形は対象経費が分かれていれば問題ない可能性がある。

ただし制度によっては「他の補助金から補助を受けていないこと」を要件とするものもあるため、各窓口に事前確認するのが鉄則だ。「あの記事に書いてあった」では通らない。公式窓口に聞くこと。


よくある失敗パターン(地域制度編)

地域の補助金は国の制度に比べてあまり知られていないぶん、申請でつまずくポイントが独特なことがある。

失敗1: あいち産業DX推進コンソーシアムへの加入を後回しにした

❌ 補助金の申請書をほぼ仕上げてから、コンソーシアム加入手続きを始めた
⭕ 補助金の検討開始と同時に加入手続きを済ませる

愛知県DX促進補助金は、コンソーシアム加入が申請の前提条件。手続きは無料だが、時間がかかる場合があるため後回しにすると締切に間に合わなくなる。

失敗2: 名古屋市の補助金で相談なしに申請しようとした

❌ 補助金の概要を見ただけで申請書を作り始めた
⭕ まず名古屋市新事業支援センターか名古屋商工会議所に相談予約を入れる

名古屋市の制度は、相談が申請の前提条件になっている。相談なしでは申請できないため、「書類の準備が整ってから相談」という順序では動けない。

失敗3: 地域制度だけに頼り、国の制度を見落とした

❌ 愛知県の補助金が取れたから、もう申請しなくていい
⭕ 国の制度と地域制度を並行して検討し、対象経費が分かれる場合は両方申請する

愛知県DX促進補助金の上限は200万円、名古屋市通常枠は100万円。これだけだと大型投資には足りない。ものづくり補助金(上限1,250万円)と組み合わせることで、負担額を大幅に削減できるケースがある。


今すぐやるべきこと

2026年4月下旬時点の緊急度で整理すると、優先順位は以下の通り。

今週中(4月30日前後まで):

  • ものづくり補助金第23次(5/8締切)を狙う場合は、事業計画書の仕上げと電子申請の準備
  • デジタル化・AI導入補助金(5/12締切)を狙う場合は、IT導入支援事業者への相談・選定を急ぐ

5月以降:

  • 名古屋市 中小企業デジタル活用支援補助金の正式公募開始を待ちつつ、相談予約を入れておく
  • 愛知県DX促進補助金は5/12が締切。コンソーシアム未加入なら今週中に加入手続きを

並行して動けること:

  • 人材開発支援助成金は随時受付。AI研修を計画中であれば、訓練開始1ヶ月前に計画届を提出

参考・出典


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この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。


免責事項

本記事の情報は2026年4月28日時点の各省庁・事務局・自治体の公表資料に基づく参考情報です。補助金・助成金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。


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