ものづくり補助金

【残り42日】ものづくり補助金 第23次 申請状況と逆算スケジュール|5/8締切

この記事の結論

ものづくり補助金 第23次の電子申請開始から1週間。5/8締切まで残り42日の逆算スケジュール、jGrantsで多発するトラブル5選、賃上げ3.5%要件の計算方法、申請者のよくある質問TOP5をまとめました。

ものづくり補助金 第23次の電子申請が4月3日に始まって、もう1週間近くが経ちました。締切の5月8日17:00まで残り約42日。「まだ時間あるでしょ」と思っている方、正直それは危ない。

筆者がAI導入支援で関わっている企業のうち、今回23次に申請予定の企業は5社ありますが、すでに2社がjGrantsの入力段階でつまずいています。22次までとは勝手が違う部分があるんです。


第23次は何が変わったか — 22次との差分を整理

まず現状把握から。第23次で変わったポイントを22次と比較します。「前回申請したから大丈夫」という方ほど、ここで引っかかります。

項目 22次(前回) 23次(今回) 影響
賃上げ要件 給与支給総額 年率1.5%増 or 1人あたり年率1.5%増(選択制) 1人あたり給与支給総額 年率3.5%以上増(一本化・必須) ↑ ハードル大幅UP
役員報酬 給与計算に含む場合あり 完全除外(従業員のみ) ↑ 少人数企業は注意
大幅賃上げ特例 年率3%以上で加点 年率6%以上(3.5%+追加2.5%)で補助率1/2→2/3 ↑ メリットも拡大
公募期間 約3ヶ月 2/6〜5/8(約3ヶ月) → 同程度
電子申請開始 公募開始と同時 4/3(公募開始から約2ヶ月後) ↑ 実質申請期間は約5週間

一番大きい変更は賃上げ要件です。「従業員1人あたり年率3.5%以上」は、月給30万円の社員なら年間で約12.6万円の昇給が必要になる計算。経営計画に織り込めているか、今一度確認してください。

まず確認 — 申請できる状態になっているか

申請準備以前の問題として、以下がクリアできていなければ23次は申請できません。

  • GビズIDプライムを取得済みか? → 未取得なら今日申請しても間に合わない可能性あり(通常1〜2週間)
  • 従業員数21名以上の場合、従業員名簿・給与台帳の整備が必要(健康経営優良法人等の加点書類含む)
  • 決算書2期分が用意できるか? → 創業1年未満は申請不可
  • 賃上げ3.5%の原資を経営計画に組み込めるか?

GビズIDの取得から申請完了までの操作手順は、ものづくり補助金 第23次 電子申請マニュアルで画面キャプチャ付きで解説しています。

Step 1: 残り42日の逆算スケジュール(4/3時点)

5月8日17:00に1秒でも遅れると受理されません。事務局も「締切直前は申請が殺到し、予期せぬエラーが発生する恐れがある」と公式に警告しています。逆算して余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

期間 やること 所要目安 注意点
〜4月11日(今週中) GビズID確認・事業計画の骨子作成 2〜3日 IDが未取得なら最優先。パスワード忘れも再発行に数日かかる
4/12〜4/18 事業計画書の本文執筆・数値計画の作成 5〜7日 賃上げ3.5%の達成計画を具体的に。「頑張ります」では審査に通らない
4/19〜4/25 添付書類の収集・見積書の取得 5〜7日 見積書は2社以上が望ましい。取得に1週間以上かかるベンダーもある
4/26〜5/1 jGrantsへの入力・添付ファイルのアップロード 3〜5日 セッションタイムアウトに注意。こまめに「一時保存」
5/2〜5/6(GW) 最終確認・社内承認 2日 GW中は社内決裁が止まりやすい。4月中に代表印をもらっておく
5/7〜5/8 17:00 最終送信 5/7中に送信完了が理想。5/8当日はサーバー混雑リスク

ぶっちゃけ、今から始めるならGW前の4月25日を実質締切と考えたほうがいい。GW中に最終仕上げ、5/7に送信、が現実的なスケジュールです。

Step 2: jGrants入力でつまずくポイント5つ

4月3日の申請開始から1週間で、筆者の支援先企業やSNS上で報告されているトラブルをまとめます。

つまずき1: セッションタイムアウトで入力が消える

❌ 事業計画を直接jGrants上で書いていたら、30分経過でセッション切れ → 全部消えた

必ずWordやGoogleドキュメントで下書きしてからコピペする。jGrantsの入力欄は「清書の場」であって「執筆の場」ではない

つまずき2: 添付ファイルのサイズ制限

❌ 高解像度のスキャンPDF(1ファイル50MB超)をアップロードしようとしてエラー

⭕ PDFは10MB以下に圧縮してからアップロード。Adobe AcrobatやSmallpdfで圧縮可能

つまずき3: 対応ブラウザの問題

❌ SafariやFirefoxでjGrantsを開いたら表示が崩れた

⭕ jGrantsの公式動作環境はChrome または Edge の最新版のみ。それ以外のブラウザは非推奨

つまずき4: 賃上げ計画の数値入力

❌ 23次の新様式で「1人あたり年率3.5%」の計算方法がわからない

⭕ 直近の賃金台帳から全従業員の給与支給総額を算出 → 3.5%増の目標値を設定。役員報酬は除外されるので注意。従業員3名の企業で役員2名を含めて計算すると要件未達になるケースが実際に出ています

つまずき5: GビズIDのログインエラー

❌ GビズIDの「プライム」ではなく「エントリー」でログインしようとしてエラー

⭕ ものづくり補助金の申請にはGビズID「プライム」が必須。エントリーでは申請画面に進めない

電子申請の操作手順全体の詳細は電子申請マニュアルを参照してください。また、申請初日のトラブル事例は申請初日レポートにまとめています。

Step 3: 事業計画書で差がつく3つのポイント

第23次の採択結果はまだ出ていませんが、過去の採択率データから読み取れる傾向は明確です。第22次の採択率は約50〜55%。つまり半分は落ちる。差がつくのは事業計画書の質です。

ポイント1: 賃上げ3.5%の「根拠」を数字で示す

「売上が伸びるので賃上げできます」では弱い。「AI-OCR導入により月40時間の事務工数を削減 → 削減コスト年間約96万円 → うち60万円を従業員3名の賃上げ原資に充当(1人あたり月1.67万円≒年率4.2%増)」くらいの具体性が必要です。

ポイント2: 「なぜ今やるのか」のストーリー

審査委員は数百件の申請書を読みます。「AIが流行っているから」では印象に残らない。自社固有の「このままだと3年後にこうなる」という危機感と、「だから今この投資が必要」という必然性を書いてください。

ポイント3: 実施体制は「名前入り」で

「社長が責任者」だけだと「本当にできるの?」と思われます。プロジェクトリーダー・実務担当者・外部ベンダーの名前と役割を明記。可能であれば、ベンダーからの協力体制確認書も添付すると加点要素になります。

申請書の書き方の詳細は申請準備チェックリスト20項目もあわせて確認してください。

申請者からのよくある質問 TOP 5

筆者の支援先企業や、SNS・事務局への問い合わせで多い質問をまとめます。

Q1: 令和8年度にものづくり補助金は続くの?統合されるって聞いたけど

令和8年度(2026年度)予算では、ものづくり補助金と新事業進出補助金の統合が予定されています。ただし、23次は現行制度の最終回ではない可能性もあり、統合後の制度が具体的にどうなるかは2026年4月時点では未確定です。「今の制度で申請できるうちに申請しておく」のが堅実な判断です。

Q2: 賃上げ3.5%を達成できなかったらどうなる?

補助金交付後の事業化報告で賃上げ未達が判明した場合、補助金の返還を求められる可能性があります。23次では賃上げが「加点」から「必須要件」に変わったため、計画段階で達成の見通しが立たない場合は申請自体を再検討すべきです。

Q3: AI導入の経費はどこまで補助対象?

AI関連で補助対象になる主な経費は以下の通りです。

  • AIソフトウェア・SaaSの導入費用(ChatGPT Enterprise、AI-OCR等)
  • AI搭載の設備・機械(AI検品システム、AI需要予測ツール等)
  • システム開発費(外注費含む)
  • クラウド利用料(補助事業期間中のもの)

ただし、汎用PCやタブレットの購入費、既存システムの保守費用は原則対象外です。

Q4: 他の補助金と併用できる?

同一の経費に対して複数の補助金を重複して受けることはできません。ただし、異なる経費であれば併用可能です。たとえば、ものづくり補助金でAI設備を導入し、人材開発支援助成金でAI研修を実施する、という組み合わせはOKです。

Q5: 不採択だった場合、次の公募に再申請できる?

再申請は可能です。ただし、前回の申請書をそのまま出しても結果は変わりません。不採択の場合は事務局に「評価ポイントの開示」を依頼できるので、それをもとに事業計画を修正してから再チャレンジしてください。

残り期間で最優先すべき3つのアクション

  1. 今日: GビズIDプライムにログインできるか確認する。パスワード忘れなら今日中に再発行申請
  2. 今週中: 賃上げ3.5%の計算シートを作る(全従業員の現在給与 × 1.035 の一覧表)
  3. 来週中: 事業計画書の骨子(課題→解決策→数値目標→実施体制)をA4で1枚にまとめる

AI導入の計画策定や事業計画書の数値目標設定でお悩みなら、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。AI研修と補助金活用の両面からサポートします。


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参考・出典


この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

免責事項: 本記事の情報は2026年3月27日時点の各省庁・事務局の公表資料に基づく参考情報です。補助金の制度内容は予告なく変更される場合があります。申請にあたっては、必ずものづくり補助金公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。本記事の情報に基づく申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

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