デジタル化・AI導入補助金

【6/15締切】デジタル化・AI導入補助金 第2次の30日逆算申請ガイド

この記事の結論

デジタル化・AI導入補助金2026の第2次締切は6月15日。補助率1/2・上限450万円の通常枠を中心に、GビズID取得からIT導入支援事業者選定まで30日間の逆算スケジュールで解説。第1次で多かった不備5パターンの回避策も紹介。

2026年6月15日——デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の第2次締切まで、あと30日です。通常枠なら最大450万円、インボイス枠で小規模事業者なら補助率4/5。正直、これを使わないのはもったいない。

ただし「30日もあるから大丈夫」と思っていると、GビズID取得だけで2週間かかって間に合わない……というのが毎年繰り返される失敗パターンです。この記事では、6月15日に確実に申請を完了させるための30日間逆算スケジュールを、ステップごとに解説します。

第1次(5月12日締切)に間に合わなかった方も、まだチャンスはあります。今日から動けば十分間に合います。

デジタル化・AI導入補助金2026の基本データ

まず全体像を押さえましょう。細かい話は後にして、「自分の会社がいくらもらえそうか」だけ確認してください。

項目 内容
正式名称 デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金)
所管 経済産業省・中小企業庁
事務局 独立行政法人 中小企業基盤整備機構
第2次締切 2026年6月15日(日)
対象者 中小企業・小規模事業者(業種ごとに資本金・従業員数の要件あり)
対象経費 ソフトウェア購入費、クラウド利用費(最大2年分)、導入関連費
申請方法 事務局ポータルサイト経由(IT導入支援事業者と共同申請)
公式サイト https://it-shien.smrj.go.jp/

申請枠と補助率・上限額の比較

申請枠 補助率 補助上限額 特徴
通常枠 1/2以内 450万円 幅広いITツールが対象、AI導入も可
インボイス枠(インボイス対応類型) 小規模4/5、中小3/4 350万円 会計・受発注・決済ソフト向け
インボイス枠(電子取引類型) 2/3 350万円 電子取引システム導入向け
セキュリティ対策推進枠 1/2 150万円 サイバーセキュリティ対策
複数者連携AI導入枠 1/2〜2/3 3,000万円 サプライチェーン連携でのAI活用

要するに、ほとんどの中小企業は「通常枠」か「インボイス枠」のどちらかで申請することになります。AI-OCRやクラウド会計を入れたい場合は通常枠、インボイス対応の会計ソフト限定なら補助率が高いインボイス枠——という使い分けです。

スケジュール全体像(第2次〜第4次)

回次 締切日 状況
第1次 2026年5月12日 終了
第2次 2026年6月15日 ← 今回の対象
第3次 2026年7月21日 受付中
第4次 2026年8月25日 受付中

「第3次でいいや」と先送りすると、IT導入支援事業者の選定が混み合う夏場に突入します。余裕を持って第2次で出すのがベストです。

30日前(5月16日〜):まず確認すべき3つの前提条件

申請作業を始める前に、そもそも「申請できる状態か」を確認します。ここで引っかかると全体が崩れるので、今日中にチェックしてください。

前提条件①:GビズIDプライムを持っているか

デジタル化・AI導入補助金の申請にはGビズIDプライムが必須です。「gBizIDエントリー」では申請できません。

GビズIDプライムの取得には、オンライン申請で最短1週間〜2週間かかります。まだ持っていない方は、今日すぐに申請してください。本当に今日です。明日では遅い可能性があります。

詳しい取得手順はGビズID登録完全ガイドで解説しています。

前提条件②:SECURITY ACTION宣言をしているか

IPA(情報処理推進機構)の「SECURITY ACTION」で★一つ星以上の宣言が必要です。これは自己宣言なので、Webから申し込めばすぐ完了します。所要時間は15分程度。

ただし宣言後の確認メールが届くまで数日かかる場合があるため、こちらも今日中に済ませておきましょう。

前提条件③:IT導入支援事業者のアテはあるか

この補助金は、登録されたIT導入支援事業者と共同で申請する仕組みです。自社だけでは申請できません。

すでに導入したいツールが決まっている場合は、そのツールベンダーがIT導入支援事業者として登録されているか確認してください。決まっていない場合は、事務局ポータルの「IT導入支援事業者検索」で探せます。

25日前(5月21日〜):IT導入支援事業者との打ち合わせ

ここからが本格的な申請準備です。支援事業者との初回ミーティングで、以下を固めます。

打ち合わせで決めること①:申請枠の確定

自社の導入目的に合った枠を選びます。「AIを使った業務効率化」なら通常枠、「インボイス制度対応の会計ソフト」ならインボイス枠。迷ったら支援事業者に相談すれば、過去の採択事例から最適な枠を提案してくれます。

打ち合わせで決めること②:導入ツールの選定

補助対象になるのは、事務局に登録済みのITツールだけです。「このツールを使いたい」と思っても、登録されていなければ補助金の対象外。支援事業者にカタログを見せてもらいながら選定しましょう。

打ち合わせで決めること③:見積書と導入計画の作成

申請に必要な見積書は、支援事業者が作成します。あなたがやることは「何を・いつまでに・なぜ導入するか」を明確に伝えること。ぶっちゃけ、ここの言語化が申請書の質を左右します。

支援事業者との連絡手段を確保する

締切直前は支援事業者も忙しくなります。メールだけでなく、チャットや電話で即座にやり取りできる体制を作っておきましょう。「返事待ちで1週間ロス」は致命的です。

20日前(5月26日〜):必要書類の準備

申請に必要な書類を集め始めます。法人と個人事業主で必要書類が異なるので注意してください。

法人が準備する書類一覧

  • 履歴事項全部証明書(発行から3ヶ月以内)
  • 法人税の納税証明書(その1またはその2)
  • 直近2期分の確定申告書(別表一)の写し
  • 直近2期分の法人事業概況説明書の写し
  • GビズIDプライムのアカウント情報
  • SECURITY ACTION宣言のID

個人事業主が準備する書類一覧

  • 運転免許証または住民票(発行から3ヶ月以内)
  • 所得税の納税証明書(その1またはその2)
  • 直近2年分の確定申告書(第一表)の写し
  • 直近の所得税青色申告決算書の写し
  • GビズIDプライムのアカウント情報
  • SECURITY ACTION宣言のID

書類準備でよくあるトラブル

税務署での納税証明書取得は、混雑時期には1〜2週間かかることがあります。e-Taxからオンライン請求すれば3〜5営業日で届きますが、それでも早めに動くべきです。

また、確定申告書を税理士に預けっぱなしにしている方は、今すぐコピーをもらってください。「税理士が旅行中で連絡取れない」で締切に間に合わなかった事例を実際に見ています。

15日前(6月1日〜):申請書の作成開始

書類が揃ったら、いよいよ申請書の作成です。事務局ポータルサイトからオンラインで入力します。

申請書の構成要素

申請書は大きく以下の項目で構成されています。

  • 事業者情報:会社名、所在地、業種、従業員数、資本金など
  • 事業計画:現状の課題、導入ツール、期待される効果
  • 数値目標:労働生産性の向上率(3年後に年率3%以上が目安)
  • セキュリティ情報:SECURITY ACTION宣言の内容

事業計画の書き方のコツ

審査で見られるのは「この会社にITツールを入れる意味があるか」です。つまり、現状の業務課題が具体的であるほど評価が高い。

「業務効率化のため」だけでは弱い。「月末の請求書処理に経理1名が丸3日費やしており、その間は本業の営業活動が止まる」——このレベルまで具体化してください。

申請書の書き方について、さらに詳しくは申請書の書き方完全ガイドを参照してください。

数値目標の設定方法

労働生産性の計算式は「付加価値額 ÷ 従業員数」です。導入後3年間で年率3%以上の向上が目安。無理な数字を書く必要はありませんが、根拠をもって説明できる数値にしましょう。

たとえば「月40時間の事務作業を月10時間に削減 → 浮いた30時間を営業に充当 → 売上○万円増」というロジックが通れば十分です。

10日前(6月5日〜):申請書の最終チェックと修正

ここからは仕上げの段階。書いた申請書を見直し、不備をなくします。

IT導入支援事業者によるレビュー

支援事業者に申請書のドラフトを見てもらいましょう。彼らは毎年何十件も申請を通しているプロです。「この表現だと審査で引っかかりやすい」「ここはもう少し具体的に」といったフィードバックをもらえます。

添付書類のPDF化と最終確認

すべての添付書類をPDF形式で用意します。スキャン画像が不鮮明だと差し戻しになるので、文字がはっきり読める状態かチェック。ファイルサイズ上限も確認しておきましょう。

GビズIDでのログイン確認

申請直前になって「パスワードを忘れた」「ログインできない」と焦る方が毎回います。今のうちにGビズIDポータルにログインして、問題なくアクセスできることを確認してください。

共同申請の手続き確認

IT導入支援事業者側でも入力作業があります。双方の入力が完了して初めて「申請完了」になる仕組みです。支援事業者とスケジュールをすり合わせ、「いつまでに双方の入力を終わらせるか」を確認しましょう。

3日前(6月12日〜):最終提出とトラブル対策

締切当日ギリギリの提出は絶対に避けてください。システム障害やサーバー混雑で提出できなくなるリスクがあります。

6月12日までに提出を完了させる

3日前の余裕を持って提出しましょう。万が一エラーが出ても、修正する時間があります。6月15日の23:59ギリギリに提出ボタンを押す——これは最悪のパターンです。

提出後のステータス確認

提出ボタンを押したら、必ずポータル上で「申請済み」のステータスになっているか確認してください。「下書き保存」のまま提出したつもりになっていた——というミスも少なくありません。

支援事業者の承認ステータス

繰り返しますが、支援事業者側の入力・承認も必要です。あなたが提出しても、支援事業者が承認していなければ申請は完了しません。必ず双方のステータスを確認してください。

やりがちな失敗パターン4選

毎年繰り返される不採択・申請不備のパターンを紹介します。全部実例ベースです。

❌ GビズIDの申請が遅すぎて間に合わない

「2週間で届くと思ったら3週間かかった」というケースは珍しくありません。

対策:今日GビズIDプライムの有無を確認。持っていなければ即日申請。すでに持っている場合もログインできるか確認する。

❌ 登録されていないITツールで申請しようとする

「うちが使いたいツールが登録一覧にない」と気づくのが締切1週間前。そこから別のツールを探す時間はほぼない。

対策:IT導入支援事業者との初回打ち合わせ(25日前)で、導入候補ツールの登録状況を必ず確認する。

❌ 納税証明書の取得に想定以上の日数がかかる

確定申告時期(3月〜5月)の税務署は混雑します。窓口に行ったら「2週間後に郵送」と言われた——はよくある話。

対策:e-Taxでオンライン請求する。もしくは20日前の段階で税務署に行く。郵送も選択可能(3〜5営業日目安)。

❌ 支援事業者との連絡が途絶え申請期限切れ

メールで見積書の修正依頼を送ったが返事が来ない。気づいたら締切3日前。

対策:支援事業者との連絡は電話・チャット併用。締切2週間前から週2回は進捗確認の連絡を入れる。

❌ 事業計画の数値目標が非現実的で不採択

「生産性200%向上」と書いてしまい、根拠を聞かれて答えられない。

対策:現状の業務時間を実測し、ツール導入後の削減時間を積み上げ方式で計算する。過大評価は逆効果。

申請要件チェックリスト

30日間の準備を進める中で、漏れがないか確認するためのチェックリストです。

必須要件(全枠共通)

  • ☐ GビズIDプライムを取得済み
  • ☐ SECURITY ACTION ★一つ星以上の宣言済み
  • ☐ IT導入支援事業者を選定済み
  • ☐ 導入するITツールが事務局に登録済み
  • ☐ 中小企業・小規模事業者の定義に該当する
  • ☐ 直近2期分の確定申告を行っている
  • ☐ 税金の滞納がない

加点項目(採択率アップ)

  • ☐ 賃上げ表明(事業計画期間内に従業員の給与を引き上げる計画)
  • ☐ 経営革新計画の承認を受けている
  • ☐ 地域未来牽引企業に選定されている
  • ☐ インボイス対応を含む事業計画

デジタル化・AI導入補助金2026の全体像を理解する

制度の全体像(枠ごとの違い、対象経費の詳細、採択率の傾向など)についてはデジタル化・AI導入補助金2026 完全ガイドで詳しく解説しています。本記事と合わせてお読みください。

公式情報・参考リンク集

申請作業中に参照すべき公式情報をまとめます。必ずブックマークしておいてください。

公式サイト・ポータル

制度の根拠となる資料

公募要領は200ページ以上ありますが、申請する枠に該当する部分だけ読めば大丈夫です。特に「申請要件」「審査基準」「対象経費」のセクションは熟読してください。

30日間スケジュールまとめ

最後に、30日間の動きを時系列で整理します。冷蔵庫にでも貼っておいてください。

Week 1(5月16日〜22日):土台固め

日程 やること 所要時間
5/16(今日) GビズID確認・SECURITY ACTION宣言 30分〜1時間
5/17〜18 IT導入支援事業者のリストアップ・問い合わせ 2〜3時間
5/19〜22 支援事業者と初回打ち合わせ・枠とツール確定 1〜2時間

Week 2(5月23日〜29日):書類収集

日程 やること 所要時間
5/23〜25 納税証明書の請求(e-Tax or 税務署) 30分〜1時間
5/23〜25 履歴事項全部証明書の取得 30分
5/26〜29 確定申告書コピーの確保・税理士連絡 30分

Week 3(5月30日〜6月5日):申請書作成

日程 やること 所要時間
5/30〜6/1 事業計画・数値目標の下書き 3〜4時間
6/2〜3 ポータルサイトでの入力作業 2〜3時間
6/4〜5 支援事業者によるレビュー・修正 1〜2時間

Week 4(6月6日〜12日):最終確認と提出

日程 やること 所要時間
6/6〜8 添付書類のPDF化・最終チェック 1時間
6/9〜10 支援事業者との最終すり合わせ 30分
6/11〜12 申請ボタン押下・ステータス確認 30分

6月13日〜15日は予備日です。何もなければ休んでOK。トラブルがあったときの対応用として空けておいてください。

よくある質問(FAQ)

Q. 第2次に間に合わなかった場合、第3次(7月21日締切)に再申請できますか?

はい、可能です。ただし第1次で不採択だった場合も再申請できますが、不備の修正が必要です。単に同じ内容を再提出しても結果は変わりません。不採択理由を確認し、改善したうえで再チャレンジしてください。

Q. IT導入支援事業者はどうやって選べばいいですか?

事務局ポータルの検索機能で、地域・業種・対応ツールで絞り込めます。選定のポイントは①過去の採択実績が豊富か、②レスポンスが早いか、③自社の業種への理解があるか。可能なら2〜3社に問い合わせて比較するのがおすすめです。

Q. GビズIDプライムの取得が間に合わない場合の裏技はありますか?

残念ながら、正規の方法以外に短縮手段はありません。オンライン申請の場合、書類に不備がなければ1〜2週間で届きます。「印鑑証明書の有効期限切れ」で差し戻される例が多いので、事前に有効期限を確認してください。どうしても間に合わなければ、第3次(7月21日)を目指しましょう。

Q. クラウド利用費は何年分まで補助対象になりますか?

最大2年分が対象です。初年度のサブスクリプション費用だけでなく、2年目の利用料も含めて申請できます。ただし補助事業実施期間内に契約・支払いが完了する必要があるため、支払いスケジュールは支援事業者と確認してください。

Q. 他の補助金(事業再構築補助金等)との併用は可能ですか?

同一の事業・経費に対して、複数の国庫補助金を重複して受けることはできません。ただし、対象となる経費が明確に異なれば、別々の事業として別の補助金を受けることは可能です。詳しくは公募要領の「他の補助金との関係」セクションを確認するか、支援事業者にご相談ください。

Q. 個人事業主でも申請できますか?

はい、個人事業主も申請対象です。業種に応じた従業員数の要件(商業・サービス業:5人以下で「小規模事業者」扱い)を満たしていれば、インボイス枠の高い補助率(4/5)が適用される可能性もあります。開業届を出していて、確定申告を2期分行っていることが前提です。

申請サポートが必要な方へ

「自分で申請書を書く時間がない」「IT導入支援事業者の選び方がわからない」「そもそもどの枠で申請すべきか判断できない」——そんな方は、専門家に相談するのが最短ルートです。

無料相談を受付中

Uravationでは、デジタル化・AI導入補助金の申請に関する無料相談を実施しています。6月15日の第2次締切に間に合わせたい方は、お早めにお問い合わせください。

※ 相談は無料です。補助金の採択を保証するものではありません。


免責事項:本記事の情報は2026年5月16日時点のものです。補助金制度は予告なく変更される場合があります。最新の情報は必ず事務局公式サイトおよび中小企業庁の公募ページでご確認ください。本記事の内容に基づいて行動した結果について、当サイトは一切の責任を負いません。

この記事は補助金ナビ編集部がお届けしました。

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